このような方にオススメ
- 複層ガラスに防音効果があるか知りたい方
- 防音効果のあるガラスを調べている方
- ガラス交換費用を把握したい方
近隣の生活音や道路の騒音が気になり、防音対策として複層ガラス(ペアガラス)への交換を検討している方も多いでしょう。
しかし複層ガラスは防音効果が期待できないだけでなく、かえって特定の音が大きく響いてしまう恐れもあります。
本記事では、複層ガラスに防音効果がない理由や、防音効果のあるおすすめのガラスを5つ紹介します。
ガラス業者に依頼した際の費用相場や手軽にできる防音対策についても解説していますので、騒音に悩んでいる方は最後までご覧ください。
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目次
複層ガラス(ペアガラス)に高い防音効果が期待できない理由3つ
複層ガラスは、断熱や結露防止には優れているものの、防音性能については高い効果が期待できません。
その主な理由を3つ解説します。
高い防音効果が期待できない理由
- 軽くて遮音性が不十分【質量則】
- 軽くて硬いので高音を通す【コインシデンス効果】
- ガラスの間の空気層が振動を伝える【低音域共鳴透過】
軽くて遮音性が不十分【質量則】

ガラスの遮音性能は、「質量則」という原理に基づいています。
質量則とは、ガラスが重く・厚くなるほど音を遮りやすくなる性質のことで、ガラスの厚みが増すほど遮音効果が高くなります。
一般的な複層ガラスは、2枚のガラスの厚みがどちらも3〜5ミリ程度で、防音という意味では、1枚あたりの重さが十分とは言えません。
質量則の観点から考えると、複層ガラスの遮音性能はそれほど高くないのが実情です。
軽くて硬いので高音を通す【コインシデンス効果】

「コインシデンス効果」とは、特定の周波数の音がガラスを透過しやすくなる現象のことです。
音の振動とガラス自体の振動が共振(2つの物体の振動数が一致したとき、一方の振動がもう一方に伝わりやすくなる現象)すると、その周波数帯だけ遮音性能が大きく低下します。
この効果は、ガラスの厚みによって影響を受ける音域が変わります。
たとえば、厚さ3ミリの薄いガラスでは高い音(4,000Hz付近)が、厚さ10ミリのガラスでは中低音(1,200Hz付近)が通り抜けやすくなります。
一般的な複層ガラスは2枚のガラスが同じ厚みで組み合わされていることが多く、これではガラスを2枚重ねても、同じ音域の音しか防げません。
ガラスの間の空気層が振動を伝える【低音域共鳴透過】

「低音域共鳴透過」は、2枚のガラスで構成された複層ガラス特有の現象です。
太鼓を叩くと反対側の皮まで振動して音が響くように、複層ガラスでは2枚のガラスの間にある「空気層」がバネのような役割を果たします。
そのため、外側のガラスが音の振動を受けると、その揺れが空気層を通じて内側のガラスへとそのまま伝わってしまいます。
この共鳴は低い周波数の音域で起きやすく、さらに2枚のガラスの厚さが同じだと、この弱点がより増幅されやすくなります。
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複層ガラス(ペアガラス)の特徴2つ
防音性能は期待できない複層ガラスですが、ほかの面では優れた特徴を持ちます。
ここでは、複層ガラスの特徴を2つ確認していきましょう。
複層ガラスの特徴
- 断熱効果で夏は涼しく冬は暖かい
- 結露対策になる
断熱効果で、夏は涼しく冬は暖かい

複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気層を持つ構造で、これがダウンコートの中綿と同じように熱の移動を防ぐ断熱材の役割を果たしています。
冬は室内の暖かい空気を外に逃がさず、外からの冷気も遮断するため、暖房の効率が上がって省エネに効果的です。
夏も同様に、外の強い熱気が室内に入り込みにくくなるため、冷房の効果が長持ちします。
さらに、中空層にアルゴンガスを封入したタイプは、空気よりも熱を伝えにくい性質があるため、通常の複層ガラスよりもさらに高い断熱性能を発揮するのが特徴です。
結露対策になる

複層ガラスは結露対策にも効果を発揮します。
結露は外気で冷やされた窓ガラスの表面に、室内の湿った空気が触れることで発生する仕組みです。
しかし複層ガラスは外気の影響を受けにくいため、ガラス表面の温度が下がりにくく、結露の発生を防ぐのに適しています。
結露を防ぐことで、カーテンや窓枠の汚れを抑えられるだけでなく、カビの発生を防ぐことも。
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防音性能を高めるのにおすすめのガラス(対策)5つ
続いて、防音性能を高めるのにおすすめのガラスと対策を5つ紹介します。
防音におすすめのガラス(対策)
- 防音合わせガラス:「防音中間膜」が音の振動を直接吸収
- 防音複層ガラス(防音ペアガラス):防音と断熱を高いレベルで両立
- 異厚複層ガラス:ガラスの厚みを変えて共鳴を防ぐ
- 真空ガラス:真空層が音の伝達を物理的に遮断する
- 二重窓:窓を二重にして断熱効果もプラス
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1. 防音合わせガラス:「防音中間膜」が音の振動を直接吸収

防音合わせガラスとは、2枚のガラスの間に防音効果のある特殊なフィルム(防音中間膜)を挟んで圧着したガラスのことを言います。
このフィルムが音の振動を熱に変換することで音を吸収する仕組みです。
さらに、先述したコインシデンス効果を抑制できるため、幅広い音域で安定した防音性能を発揮します。
また、防音性能以外にも、安全性・防犯性の高さが特徴です。
フィルムがガラスを接着しているため、強い衝撃が加わっても割れにくく、万が一割れた場合も破片が飛散しにくい構造になっています。
2. 防音複層ガラス(防音ペアガラス):防音と断熱を高いレベルで両立
防音複層ガラスは、防音合わせガラスを複層ガラスに加工したガラスのことを言います。
2枚のガラスをフィルムで密着させたのが「合わせガラス」、ガラスの間に空気の層を挟んだのが「複層ガラス」です。
防音合わせガラスの音の振動を吸収する効果に加え、複層構造による断熱性・結露防止効果も兼ね備えており、防音性能と断熱性能を同時に求める方に向いています。
3. 異厚複層ガラス:ガラスの厚みを変えて共鳴を防ぐ
異厚複層ガラスは、厚さの異なる2枚のガラスを組み合わせた複層ガラスです。
通常の複層ガラスで起きやすい低音域共鳴透過やコインシデンス効果は、同じ厚さのガラスを組み合わせると起きやすくなります。
そこで、異なる厚さのガラスを組み合わせることでこの共鳴を抑え、外からの騒音カットと室内の音漏れ防止を両立しています。
4. 真空ガラス:真空層が音の伝達を物理的に遮断する

真空ガラスは、2枚のガラスの間の層を真空にしたガラスです。
音は空気などの媒体を通じて振動として伝わりますが、真空層には空気が存在しないため、音の振動が物理的に伝わりにくくなります。
これにより、一般的な複層ガラスの弱点であった「低音域の共鳴(太鼓現象)」が起きず、外部の騒音を大幅に遮断することが可能です。
また、熱を伝える空気そのものが存在しないため、圧倒的な断熱性能を誇ります。
防音と省エネを同時に実現したい方には、真空ガラスがおすすめです。
5. 二重窓:窓を二重にして断熱効果もプラス

二重窓とは、既存の窓の室内側にもう一枚窓を取り付けたもので、「内窓」とも呼ばれます。
外側の窓と内側の窓の間に生まれる空気の層が音の伝達を遮るため、高い防音効果が期待できます。
外側と内側で窓ガラスの厚みを変えることで、コインシデンス効果を防ぐことも可能です。
また、サッシが二重になることで窓の気密性が上がり、隙間からの音漏れを減らせる点も大きなメリットと言えます。
防音だけでなく、断熱効果・防犯性能の向上にも有効な対策です。
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防音を目的としたガラス交換費用の目安
防音ガラスへの交換にかかる費用は、ガラス代・施工費・ガラス処分費・出張費の合計で構成されます。
ここでは、それぞれの目安となる金額を紹介します。
ガラス代:10,000円〜

費用を抑えたいなら防音合わせガラスがおすすめで、費用は10,000円〜が目安です。
一方、防音と断熱を両立させたいケースでは、防音複層ガラスが適しています。
防音複層ガラスの費用はサイズや遮音等級によって異なり、50cm×60cm程度のサイズであれば相場は20,000円〜です。
なお、既存のサッシが複層ガラスに対応していないときは、サッシごと交換する必要があります。
サッシ交換を含む際は、100,000円〜の費用がかかる点も覚えておきましょう。
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施工費:20,000円〜

ガラス交換の施工費は20,000円〜が目安です。
ガラスのサイズが大きかったり、高所など取り付けが難しい場所にあったりすると、追加料金(5,000円〜)が発生します。
また、二重窓(内窓)に変更する場合は、ガラス交換ではなくリフォーム工事になるため、費用が大きく上がります。
腰高窓で50,000円〜100,000円、床面まで開口部がある掃き出し窓で100,000円〜200,000円が相場です。
ガラス処分費:2,000円前後
取り外した古いガラスの処分費として、2,000円前後の費用がかかります。
ガラス業者によっては施工費に含まれていることもあるため、見積もり時に確認しておきましょう。
出張費:3,000円〜

ガラス業者によっては、現場に来るための出張費が発生します。
金額は地域や距離によりますが、3,000円〜が目安で、夜間や早朝、休日ではさらに割増料金がかかることも。
なお「ガラスお助け本舗」では、出張費無料で対応しております(ただし、お見積り前のお客さま都合でのキャンセルは、キャンセル料が発生するケースがあります)。
ガラス業者に依頼する流れ

ガラス業者へは電話またはWebフォームから問い合わせますが、急いでいるときは電話での問い合わせをおすすめしています。
問い合わせ時に防音したい理由やどんな騒音に悩まされているかをあらかじめ伝えておくと、その後の提案がスムーズです。
ガラス業者のスケジュールが空いていれば、即日で現地調査を実施してくれるケースもあります。
現地調査をもとに、適した防音ガラスの種類や工法を決め、正確な見積もりが提示される流れです。
防音ガラスや複層ガラスは完全オーダーメイドのため、製作期間として1〜2週間ほど必要になります。
ガラスが完成したら、いよいよ取り付け工事です。
通常のガラス交換であれば1窓あたり1時間ほど、二重窓の新設でも1窓あたり2〜3時間を目安に考えておきましょう。
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悪徳業者に騙されないで!ガラス業者を選ぶポイント3つ
スムーズにガラス交換するためには、業者選びが重要です。
不当に高額な請求をするなど、悪徳業者によるトラブルを避けるため、信頼できる業者を選ぶポイントを紹介します。
相場より明らかに安い業者は選ばない

ガラス交換にはある程度の相場があり、相場よりも明らかに安いガラス業者には注意が必要です。
作業後に「追加料金が発生した」という理由で、当初の見積もりより大幅に高い金額を請求されるトラブルが報告されています。
ガラス交換の費用相場を事前に把握したうえで、極端に安い業者には依頼しないようにしましょう。
契約を急かすような業者は断る
「今日中に決めないと料金が上がる」「この価格は今だけ」などと契約を急かすガラス業者にも注意してください。
焦らせるような言動がある場合は、きっぱり断って別の業者に相談することをおすすめします。
作業前に見積書を提示しない業者に注意

ガラス業者のなかには、見積書を発行せずに作業に着手する業者もいます。
口頭での説明だけでは、後から「言った・言わない」のトラブルになりかねません。
見積書に記載された作業内容・ガラスの種類・費用を必ず確認したうえで正式に依頼しましょう。
不明な項目があれば、作業開始前に納得いくまで確認することが大切です。
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防音を目的としたガラス交換費用を安く抑える方法
補助金や保険を活用することで、ガラス交換の費用を抑えられます。
それぞれ条件があるため、事前に確認しておきましょう。
「補助金」を活用する

断熱性能を兼ね備えた防音複層ガラスへの交換であれば、国の補助金制度「先進的窓リノベ2026事業」を活用できる可能性があります。
ガラス交換や二重窓などの高断熱化リフォームに対して補助金が交付される制度で、一戸あたり最大100万円まで補助されます。
補助を受けるには対象製品の断熱性能など、一定の要件を満たしていなければなりません。
なお、申請手続きは登録されたガラス業者が行うため、利用を検討しているときは対応している業者に相談しましょう。
「ガラスお助け本舗」では全国の優良ガラス業者と提携しており、補助金を活用したガラス交換も承っております。
お気軽にお問い合わせください。
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ガラスが割れているなら「火災保険」を活用できるケースも

火災保険には火災だけでなく、風災・落下物・盗難といったさまざまな事故への補償が含まれています。
たとえば、台風や強風、飛来物などによってガラスが割れたときは、加入中の火災保険が使えるかもしれません。
保険金はあくまで元のガラスと同等の製品への交換費用(原状回復)が基本ですが、不足分を自己負担することで防音ガラスへのアップグレード費用の一部にあてることも可能です。
経年劣化や自損による破損は対象外となるため、まずは加入中の保険内容を確認したうえで、保険会社またはガラス業者に相談してみましょう。
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費用を抑えるならガラス交換以外の防音対策もあり
費用面を考えると、防音ガラスへの交換をためらってしまうこともあるはずです。
ガラス交換ほどの効果は期待できませんが、手軽にできる防音対策を紹介します。
防音シートを貼り付ける
防音シートは、窓ガラスに貼り付けるだけで手軽に防音対策ができるアイテムです。
ホームセンターや通販サイトで数千円から購入でき、自分で簡単に取り付けられます。
ただし、効果は限定的で、外からの騒音を大幅に遮断することはできないため、あくまで補助的な対策として活用しましょう。
防音テープで隙間をふさぐ
サッシの隙間に防音テープを貼ることで、音の侵入経路を減らせます。
費用は数百円〜数千円程度と安価で、手軽に試せる対策のひとつです。
防音シートと組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
防音カーテンに交換する
防音カーテンは、厚みのある特殊な素材で作られたカーテンで、音を吸収・遮断する効果があります。
遮光性や断熱性を兼ね備えた製品も多く、防音以外のメリットも得られます。
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適切な防音ガラス選びで、静かで快適な住まいへ
一般的な複層ガラスは、断熱・結露防止に優れている一方で、高い防音効果は期待できません。
騒音対策としてガラス交換を検討しているなら、防音効果のあるガラスがおすすめです。
「ガラスお助け本舗」では全国の優良ガラス業者と連携し、お客さまの状況やご要望に合わせた最適なガラスをご提案しています。
作業前に必ずお見積もりをご確認いただけるため、費用面でも不安なくご依頼いただけます。
騒音でお悩みの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
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