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窓ガラス目隠しフィルムのおすすめ5選!貼り方や効果・費用も徹底解説

02 窓ガラス 目隠しフィルム

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株式会社Y&Sは大阪府高槻市を拠点に、ガラスの交換・修理を含む生活トラブルのお困りごとを解決するサービスを提供している専門業者です。割れたガラスの緊急交換やひび割れ修理、防犯ガラス・断熱ガラスへの入れ替えなど、あらゆるガラストラブルに迅速に対応いたします。「人のために働く企業を目指す」を理念に、お客様に寄り添った対応を心がけています。

株式会社Y&S

「家の前の人通りが多くて視線が気になる」「でもカーテンを閉め切ると部屋が暗くなる…」。

そんな窓のお悩みを解決するのが窓ガラスの目隠しフィルムです。

プライバシーを守りながら光を取り込み、UVカットや省エネ効果も期待できます。

この記事では、フィルムの選び方からおすすめ10選、DIYでの貼り方、費用相場までを徹底解説。

ご自宅にぴったりの一枚を見つけ、快適で安心な暮らしを実現しましょう。

窓ガラス目隠しフィルムとは?

窓ガラス 目隠しフィルムとは?

窓ガラスの目隠しフィルムは、窓ガラスに貼り付けることで、室内のプライバシーを保護しつつ、適度な採光を確保できる非常に便利なアイテムです。

特に住宅が密集している都市部や、人通りの多い道路に面した家では、外からの視線が気になるものですが、このフィルム一枚でその悩みを大きく軽減できます。

単純に視線を遮るだけでなく、UVカット遮熱・断熱ガラスの飛散防止といった多機能な製品も増えています。

DIYで手軽に施工できる製品も豊富にあり、接着剤を使わない吸着タイプなら賃貸物件でも原状回復の心配なく利用できるため、積極的に利用していきたいところです。

目隠しフィルムの選び方

目隠しフィルムの選び方

目隠しフィルムを選ぶ際は、ただ単に「隠せれば良い」というだけでなく、目的や貼る場所、求める機能性を総合的に考えることが重要です。

プライバシーのレベル、部屋の明るさ、省エネ効果、デザイン性など、何を優先するかで最適なフィルムは大きく変わってきます。

ここでは、後悔しないフィルム選びのための3つの重要なポイントを詳しく解説します。

後悔しないための窓ガラスフィルムの選び方

  • 目的に合わせた機能性
  • 窓の場所と環境
  • 貼りやすさとメンテナンス性

目的に合わせた機能性

目隠しフィルムが持つ機能は多岐にわたるため、ご自身のライフスタイルや悩みに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

まず最も重要なのが、プライバシー保護と採光性のバランスです。

完全に視線を遮りたい寝室や浴室には色の濃いすりガラスタイプや不透過フィルムが適しています。

一方、リビングなど明るさを保ちたい場所では光を柔らかく通す淡色タイプが良いでしょう。

次に、UVカットや断熱効果も重要な選択基準です。

紫外線は家具や床の色褪せの原因になるだけでなく、肌への影響も懸念されます。

UVカット率の高いフィルムは、大切なインテリアを長持ちさせ、快適な室内環境を守ります。

さらに、遮熱・断熱機能付きのフィルムは、夏の強い日差しによる室温上昇を抑え、冬は室内の暖気を逃がしにくくします。

そのため、年間を通して冷暖房の効率を高め、電気代の節約にも繋がります。

ミラータイプを選ぶ際は、昼夜での見え方の違いを理解しておきましょう。

日中は太陽光を反射して高い目隠し効果を発揮しますが、夜間に室内で照明を点けると効果が逆転し、外から中が見えやすくなるため、カーテンとの併用が基本となります。

窓の場所と環境

どの窓にフィルムを貼るかによって、求められる性能は大きく異なります。

それぞれの場所の特性を理解し、最適なフィルムを選びましょう。

例えば、人通りが多い道路に面した1階のリビングの窓には、プライバシーをしっかり確保できるすりガラスタイプや、日中の視線を遮るミラータイプが人気です。

子供部屋であれば、プライバシーを守りつつも部屋が暗くならないよう、採光性の高いホワイトフィルムやデザイン性のあるフィルムが喜ばれるかもしれません。

浴室やキッチン、洗面所といった湿気が多く、水滴がかかりやすい場所には注意が必要です。

また、夏の西日が強く差し込む部屋や、一日中直射日光が当たる南向きの窓には、遮熱・断熱効果の高いフィルムが非常に有効です。

室温の上昇を大幅に抑制できるため、エアコンの効きが良くなり、熱中症対策としても効果が期待できます。

このように、場所ごとの環境や悩みに合わせてフィルムを使い分けることが、快適な住空間を実現する鍵となります。

貼りやすさとメンテナンス性

DIYでフィルムを施工する場合、製品の貼りやすさは非常に重要な選択ポイントです。

ここでは代表的な2つのタイプ、静電気吸着タイプ粘着タイプについて解説します。

静電気吸着タイプ

接着剤を使わずに水の力と静電気で貼り付けるタイプです。

静電気吸着タイプのメリット

静電気吸着タイプのメリット

  • 位置の微調整が容易で、気泡が入っても簡単に貼り直せる
  • 剥がす際に接着剤の跡が残らないため、賃貸住宅でも安心

静電気吸着タイプのデメリット

粘着タイプに比べて耐久性がやや劣る場合がある

粘着タイプ

  • 裏面がシール状になっており、強力な粘着力で貼り付けるタイプです。

粘着タイプのメリット

  • 耐久性が高く、長期間の使用に適している
  • 凹凸のあるガラスに対応できる製品もある

粘着タイプのデメリット

  • 一度貼ると貼り直しが難しい
  • 剥がす際に糊が残りやすい場合がある

また、長くきれいに使い続けるためには、メンテナンス性も考慮しましょう。

表面に汚れがつきにくい防汚加工や、傷がつきにくいハードコート加工が施された製品は、日々のお手入れが格段に楽になります。

おすすめの目隠しフィルム5選!

ここからは、具体的なおすすめの目隠しフィルムをタイプ別にご紹介します。

フィルムには、定番の「すりガラスフィルム」から、高い遮熱効果を持つ「ミラーフィルム」、デザイン性に優れた「グラデーションフィルム」まで、多種多様な製品が存在します。

それぞれのフィルムが持つ特徴や、どのような場所・目的に適しているのかを理解することで、ご自宅の窓にぴったりの一枚がきっと見つかるはずです。

以下の表では、各フィルムのタイプと特徴を分かりやすくまとめました。ご自身のニーズと照らし合わせながら、最適なフィルム選びの参考にしてください。

フィルムの種類 特徴 価格
すりガラスフィルム 自然な風合いで視線を遮り、柔らかな光を取り込む。色の濃淡で目隠しレベルを調整可能。 90cm幅×1mあたり1,000円~3,000円程度
ホワイトフィルム 高い目隠し効果と採光性を両立。圧迫感が少なく、部屋を明るい印象に。 90cm幅×1mあたり1,000円~3,500円程度
グラデーションフィルム フィルムの一部が透明になっており、視線を遮りたい部分だけを隠せる。デザイン性が高い。 125cm幅×1mあたり1,500円~10,000円以上
ミラーフィルム 日中は外から室内が見えず、プライバシーを保護。遮熱効果も期待できる。 90cm幅×1mあたり1,500円~5,000円程度
不透過フィルム 光を完全に遮断し、視線も完全にシャットアウト。プライバシー保護と遮光を両立。 90cm幅×1mあたり2,000円~4,000円程度

すりガラスフィルム

すりガラスフィルム

すりガラスフィルムには濃色と淡色があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

すりガラス濃色

プライバシー保護を最優先するなら、このタイプが最適です。

フィルムに近づいても室内の様子や人のシルエットがほとんど分からなくなるほど高い目隠し効果を発揮します。

寝室や脱衣所、隣家と窓が近い場所など、外部からの視線を完全にシャットアウトしたい場合に絶大な効果を発揮します。

すりガラス濃色のメリット

  • 非常に高い目隠し効果でプライバシーを完全に保護できる

すりガラス濃色のデメリット

  • 光の透過量が少なくなり、部屋が少し暗く感じられる可能性がある

すりガラス淡色

目隠しフィルムの中で最も人気があり、自然な仕上がりが特徴です。

本物のすりガラスのような柔らかな風合いで、外部からの視線を適度に遮りながら、太陽の光を室内に優しく取り込みます。

圧迫感がなく、どんなインテリアにも馴染みやすいため、リビングやダイニングなど、家族が集まる場所での使用に最適です。

室内からは外の気配をぼんやりと感じられる程度の視認性があり、完全な閉塞感がないのも人気の理由です。

すりガラス淡色のメリット

  • 自然な風合いで、採光とプライバシーのバランスが良い
  • 圧迫感がなく、どんな部屋にも馴染みやすい

すりガラス淡色のデメリット

  • 濃色タイプに比べると目隠し効果はやや劣る

ホワイトフィルム

ホワイトフィルム

ホワイトフィルムにも色の濃淡があり、プライバシーの保護レベルや求める明るさによって使い分ける必要があります。

ホワイト濃色

白いフィルムは光を乱反射させることで、高い目隠し効果を発揮します。

ホワイト濃色タイプは、すりガラスフィルム以上にプライバシー保護能力が高く、シルエットもほとんど映りません。

また、光を透過させるため室内が暗くなりにくい点もメリットです。

プライバシーはしっかり守りたいけれど、部屋の明るさはできるだけ維持したい、という要望に応えてくれるフィルムです。

オフィスや店舗のパーテーションなどにもよく利用されます。

ホワイト濃色のメリット

  • 高いプライバシー保護能力と採光性を両立できる

ホワイト濃色のデメリット

  • 製品によってはやや圧迫感を感じる場合がある

ホワイト淡色

見出しを追加 (3)

濃色タイプよりも光の透過率が高く、部屋を明るい印象に保つことができるフィルムです。

日当たりの悪い北向きの窓や、廊下の小窓などに使用すると、プライバシーを確保しながら空間全体を明るく見せる効果が期待できます。

清潔感のある白は、部屋を広く、すっきりとした印象に見せてくれるため、子供部屋や書斎などにもおすすめです。

目隠しレベルは濃色タイプより少し下がりますが、日常生活においては十分な性能を持っています。

ホワイト淡色のメリット

  • 部屋の明るさを最大限に保ちながら視線を遮れる
  • 清潔感があり、部屋を広く見せる効果がある

ホワイト淡色のデメリット

  • 濃色タイプよりは目隠し効果が若干低い

グラデーションフィルム

グラデーションフィルムはその名の通り、フィルムのぼかし具合にグラデーションがあるフィルムを指します。

今回は、サイドグラデーションとセンターグラデーションの2種類のフィルムをご紹介します。

グラデーションフィルム

サイドグラデーション

フィルムの左右(または上下)から中央に向かって、すりガラス調から透明へと滑らかに変化していくデザイン性の高いフィルムです。

視線を遮りたい部分だけを効果的にカバーしつつ、透明な部分から外の景色を眺めることができるため、開放感を損ないません。

主にオフィスや商業施設のエントランス、会議室のガラスパーテーションなどで、デザイン性と機能性を両立させるために使用されることが多いです。

一般家庭でも腰高窓の下半分に貼るなど、おしゃれな空間演出に活用できます。

センターグラデーション

フィルムの中央部分がすりガラス調になっており、上下が透明になっているデザインです。

立った時の目線の高さに合わせて貼ることで、プライバシーを確保しながらも、座った状態では外の景色が見えるといった使い方が可能です。

こちらもオフィスや店舗での使用が主ですが、デザイン性を重視するご家庭のリビングや書斎の窓に取り入れることで、ワンランク上の洗練されたインテリアを演出することができます。

ミラーフィルム

ミラーフィルム

ミラーフィルムは、マジックミラーのように光を反射するフィルムです。

光が当たると鏡のように反射するため、日中は屋外から室内が見えにくくなり、プライバシーを保護する効果があります。

太陽の光を強く反射する特性から、遮熱効果が非常に高く、室温の上昇を抑えることで省エネにも繋がります。

また、有害な紫外線をカットする効果も期待できます。[7] ただし、夜間は室内の照明によって屋外から室内が見えやすくなるため、カーテンなどとの併用が必要です。

以下では、ミラーフィルムのうち濃色と淡色の2種類の特徴を解説します。

ミラー濃色

マジックミラーとも呼ばれ、日中の屋外からの視線を強力に反射し、室内を見えなくする効果があります。

特に、太陽光を強く反射するため、遮熱効果が非常に高いのが特徴です。

夏の厳しい日差しをカットし、室温の上昇を大幅に抑制するため、省エネや節電に大きく貢献します。

人通りの多い道路に面した窓や、夏の西日が厳しい窓に最適です。

ミラー濃色のメリット

  • 日中の高い目隠し効果がある
  • 遮熱効果が高く、省エネに繋がる

ミラー濃色のデメリット

  • 夜間は効果が逆転し、室内が見えやすくなる
  • 鏡のように反射するため建物の外観の印象が変わる

濃色タイプに比べて鏡のような反射が抑えられており、より自然な見た目のフィルムです。

ハーフミラーとも呼ばれ、室内に馴染みやすく、外観への影響も少ないというメリットを持ちます。

日中の目隠し効果や遮熱効果は濃色タイプよりは若干劣りますが、それでも十分な性能を発揮します。

ミラーのギラギラ感が気になるけれど、目隠しと遮熱の効果は欲しいという方におすすめです。

ミラー淡色のメリット

  • 自然な見た目で外観への影響が少ない
  • 圧迫感が少なくリビングなどの広い窓にも適している

ミラー淡色のデメリット

  • 濃色タイプに比べると目隠し・遮熱効果はやや劣る

不透過フィルム

不透過フィルム

不透過フィルムは、光と視線を100%遮断するフィルムで、プライバシー保護効果が最も高いのが特徴です。

白色のタイプは、窓の存在感を消して壁のように見せたり、浴室の目隠しとして清潔感を保ちながら使用したりするのに適しています。

一方、黒色のタイプは、ホームシアターや寝室など、光を完全に遮って暗室を作りたい場合に最適です。

パーフェクトホワイト

パーフェクトホワイト

光を完全に遮断する、真っ白なフィルムです。

カッティングシートとも呼ばれ、視線を100%遮るため、プライバシー保護の観点では最も効果が高いと言えます。

窓の存在感を消し、壁の一部のように見せることができるため、窓からの景色が好ましくない場合や、収納スペースの目隠しとしてガラス戸に貼る、といった用途にも使えます。

清潔感のある白なので、浴室や洗面所の窓に使用すれば、明るい印象を保ちながら完全なプライバシー空間を作り出すことができます。

パーフェクトホワイトのメリット

  • 視線を100%遮断し、完全なプライバシーを確保できる
  • 窓の存在感を消し、壁のように見せられる

パーフェクトホワイトのデメリット

  • 光を全く通さないため、部屋が暗くなる

パーフェクトブラック

ブラックフィルム

真っ黒な不透過フィルムのことを差し、こちらも光を完全に遮断する性質を持ちます。

遮光性が非常に高いため、プロジェクターで映像を投影する部屋や、ホームシアター、夜勤などで昼間に睡眠をとる方の寝室など、徹底的に光を遮りたい場合に最適です。

わずかな光漏れも許したくない、完全な暗室を作りたいというニーズに応えます。

パーフェクトブラックのメリット

  • 非常に高い遮光性で、完全な暗室を作れる

パーフェクトブラックのデメリット

  • 直射日光が当たる窓に貼ると熱割れのリスクが高まる場合がある

目隠しフィルムを貼る窓ガラスの種類

目隠しフィルムを貼る窓ガラスの種類

目隠しフィルムの効果を最大限に引き出し、安全に使用するためには、ご自宅の窓ガラスの種類を正しく理解しておくことが不可欠です。

ガラスの種類によっては、フィルムの貼り付けが適さなかったり、特定の機能を持つフィルムの使用がガラスの破損(熱割れ)に繋がる危険性があったりします。

ここでは、住宅でよく使われる代表的なガラスの種類と、フィルムを貼る際の注意点について詳しく解説します。

フロートガラス(複層ガラス)

フロートガラス(複層ガラス)

フロートガラスは、今日の住宅やビルで最も一般的に使用されている、表面が平滑で歪みのない透明なガラスです。

製造過程で溶融金属の上にガラス素地を浮かべて作られることからこの名前がついています。

表面がツルツルしているため、目隠しフィルムの密着性が非常に良く、気泡なども入りにくいため、DIYでの施工にも最も適しているガラスと言えます。

仕上がりもきれいで、フィルム本来の性能を十分に発揮できます。

近年主流の複層ガラス(ペアガラス)も、2枚のフロートガラスで構成されていることが多く、フィルムを貼る室内側のガラス面が平滑であれば問題なく施工可能です。

ただし、フロートガラスは割れる際に大きく鋭利な破片となって飛び散る性質があるため、非常に危険です。

そのため、地震や台風、不慮の事故に備え、ガラスの飛散を防止する機能を持つ目隠しフィルムを貼ることは、家族の安全を守る上で非常に有効な対策となります。

強化ガラス

強化ガラス

強化ガラスは、フロートガラスを一度高温で加熱した後、空気を吹き付けて急冷する処理を施し、強度を高めたガラスです。

通常のフロートガラスの3〜5倍の強度を持ち、万が一割れた場合でも、破片が細かい粒状になるため、大きな怪我につながりにくいという特徴があります。

この安全性から、学校や店舗のドア、テーブルの天板などによく使用されます。基本的には表面が平滑なためフィルムの貼り付けは可能ですが、一点注意が必要です。

それは「熱割れ」のリスクです。特に、遮熱効果の高いミラーフィルムや、色の濃いフィルムは太陽の熱を吸収しやすく、ガラス表面の温度を上昇させます。

強化ガラスは熱処理によって内部に応力バランスが保たれているため、フィルムによってガラス面に不均一な温度分布が生じると、そのバランスが崩れて突然破損することがあります。

フィルムを選ぶ際は、メーカーが強化ガラスへの施工を推奨しているか確認することが重要です。

すりガラスや型板ガラス

すりガラス

すりガラスや型板ガラスは、ガラスの製造段階で表面に凹凸の加工を施すことで、光を乱反射させ、視線を遮る効果を持たせたガラスです。

すりガラスは砂を吹き付けて微細な凹凸を作るのに対し、型板ガラスは模様の入ったロールで圧着して作られます。

これらのガラスは既に目隠し効果を持っていますが、「UVカット機能を追加したい」「断熱性を高めて結露を抑制したい」といった目的でフィルムの施工を検討するケースがあります。

しかし、注意点として、ガラスの表面が平滑ではないため、一般的な窓用フィルム(ツルツルした面用)は貼ることができません。

凹凸面に貼ると、接着面積が不足してすぐに剥がれてしまったり、凹凸の間に空気が入って見栄えが悪くなったりします。

そのため、これらのガラスにフィルムを貼る場合は、必ず「凹凸面用」と記載された専用のフィルムを選ぶ必要があります。

これらの専用フィルムは、接着剤が厚く塗られていたり、素材が柔軟で凹凸に追従しやすかったりといった工夫がされています。

目隠しフィルムの貼り方・施工手順

ステップ

専門業者に依頼せず、DIYで目隠しフィルムを貼ることは、コストを抑えられる大きなメリットがあります。

一見難しそうに感じるかもしれませんが、正しい手順と少しのコツさえ押さえれば、初心者でもプロ並みにきれいに仕上げることが可能です。

ここでは、失敗しないための準備から、具体的な貼り付け手順、注意点までを詳しく解説します。

準備する道具

フィルムをきれいに、そして効率的に貼るためには、事前の道具の準備が非常に重要です。

作業を始めてから「あれがない、これがない」とならないよう、あらかじめ以下のものを揃えておきましょう。

ほとんどの道具は、以下のようにホームセンターや100円ショップで手に入ります。

目隠しフィルムを貼る際に準備する道具

  • 窓ガラス目隠しフィルム
  • 霧吹き
  • 中性洗剤
  • スキージー(ヘラ)
  • カッター
  • 定規、メジャー
  • キッチンペーパーやタオル

貼り付けの手順

道具が揃ったら、いよいよ貼り付け作業に入ります。手順は以下の通りです。

  1. 窓ガラスの清掃

まず、窓ガラスの表面についたホコリや油分、手垢などを徹底的にきれいにします。

汚れが残っていると、フィルムの接着不良や気泡の原因になります。

ガラスクリーナーや中性洗剤を使って拭き上げ、最後に水拭きで洗剤成分を完全に取り除きましょう。

  1. フィルムのカット

 

窓ガラスの寸法を正確に測り、フィルムを窓のサイズよりも縦横それぞれ2〜5cm程度大きめにカットしましょう。

この余分な部分が「捨て寸」となり、貼り付け後の最終的なカットが容易になります。

  1. 水溶液を吹きかける

3. 水溶液を吹きかける


霧吹きに水と中性洗剤を2〜3滴入れた水溶液を作ります。

清掃した窓ガラスの表面に、水が滴り落ちるくらいたっぷりと吹きかけましょう。

  1. フィルムを貼り付ける

4. フィルムを貼り付ける

フィルムの裏についている剥離フィルムを剥がしながら、接着面にも先ほどの水溶液をたっぷりと吹きかけます。

その後、剥離フィルムを全て剥がし、ガラスの上に乗せるように貼り付けましょう。

水溶液のおかげでフィルムが滑るので、この段階で大まかな位置を調整します。

  1. 空気と水を抜く

空気と水を抜く

スキージーを使い、フィルムの中心から外側に向かって、放射状に水と空気を押し出していきます。

強く押し付けすぎず、一定の力で滑らせるのがコツです。

  1. 余分なフィルムをカット

余分なフィルムをカット

水と空気が抜けたら、窓枠のサッシをガイドにして、定規などをあてながらカッターで余分なフィルムを切り取ります。

最後に、フィルムの端をもう一度スキージーで圧着して、作業は完了です。

目隠しフィルムを貼る際の注意点

目隠しフィルムを貼る際の注意点

  • 水溶液を使う
  • 水の抜き残しに注意を払う
  • 高温な場所での施工は避ける

DIYで美しく仕上げるためには、いくつかの注意点を守ることが大切です。

まず、気泡やシワが入るのを防ぐためには、とにかくたっぷりの水溶液を使うことです。

水分が少ないとフィルムの滑りが悪くなり、位置調整が難しくなります。

また、スキージーで水を抜く際は、中心から外へ、上から下へと一定の方向に行い、抜き残しがないようにしましょう。

施工環境も重要で、直射日光が当たる場所や、気温が高い日中の作業は避けましょう。

施工場所が高温になると、水分がすぐに蒸発してしまい、きれいに貼れなくなる原因となります。

施工後は、フィルムとガラスの間に残った微量の水分が完全に乾燥し、フィルムが完全に定着するまでには数日から数週間かかります。

その間はフィルムの表面を強くこすったり、触ったりしないように注意しましょう。

目隠しフィルムの価格相場と購入方法

目隠しフィルムの価格相場と購入方法

窓ガラス目隠しフィルムを導入するにあたり、やはり気になるのが費用面です。

フィルムの価格は、その機能性やデザイン、ブランドによって幅広く、また自分で購入して貼るのか、専門業者に施工まで依頼するのかによっても総額は大きく変わってきます。

ここでは、具体的な価格の目安から、主な購入場所、そして業者に依頼する場合のポイントまでを詳しく解説します。

自身の予算や、手間と仕上がりのバランスを考えながら、最適な方法を選択しましょう。

価格の目安

DIYで目隠しフィルムを購入する場合、価格の相場は1平方メートルあたり1,000円〜3,000円程度が一般的です。

この価格帯で、基本的な目隠し機能やUVカット機能を持つ製品を見つけることができます。

より高機能な遮熱・断熱タイプや、デザイン性の高いフィルム、防犯性能を付加したフィルムなどは、1平方メートルあたり5,000円以上になることもあります。

一方、専門業者に施工を依頼する場合は、このフィルムの材料費に加えて、施工費が必要になります。

施工費は窓の大きさや枚数、現場の状況によって変動しますが、一般的には1平方メートルあたり7,700円前後からが目安です。

例えば、一般的な掃き出し窓(約2平方メートル)1枚を業者に依頼すると、材料費と施工費を合わせて数万円程度になることがほとんどです。

DIYと業者施工では、このように大きな費用差が生じます。

購入できる場所

窓ガラス目隠しフィルムは、私たちの身近な場所からインターネットまで、様々な場所で購入することが可能です。

それぞれの購入先のメリット・デメリットを理解して、自分に合った場所を選びましょう。

ホームセンター(カインズ、コーナンなど)

実店舗で購入する際の代表的な選択肢です。

ホームセンターのメリット

  • 実際に商品を手に取って色合いや質感を確かめられる
  • 必要な道具もその場で一緒に揃えられる

ホームセンターのデメリット

  • ネット通販に比べると品揃えに限りがある場合がある

ネット通販(Amazon、楽天市場など)

豊富な品揃えから選びたい方におすすめです。

ネット通販のメリット

  • 国内外の様々なメーカーの製品から選べる圧倒的な品揃え
  • 購入者のレビューを参考にできる
  • 価格が比較的安価な場合が多い

ネット通販のデメリット

  • 商品の質感などを直接確認できない

専門業者からの直接購入

品質や専門的なアドバイスを重視する場合に適しています。

専門業者から購入するメリット

  • 高品質で高性能なプロ用のフィルムが手に入る
  • どのフィルムを選べば良いか専門的なアドバイスがもらえる

専門業者から購入するデメリット

  • ホームセンターや通販に比べて価格が高くなる傾向がある

業者に依頼する場合

DIYに自信がない方や、仕上がりの美しさを最優先したい方は、専門業者への依頼が断然おすすめです。

特に、吹き抜けなどの高所にある窓や、面積の非常に大きな窓への施工は、危険が伴うためプロに任せるのが安全です。

業者に依頼するメリット

  • 気泡やゴミの混入がほとんどないプロの仕上がり
  • 耐久性の高い美しい状態が長持ちする
  • 施工後の保証やアフターサービスが付く場合がある

業者に依頼するデメリット

  • DIYに比べて費用が高くなる

経験豊富な職人が専用の道具を使って施工するため、その仕上がりのクオリティは確かです。

依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく、実績や保証内容をしっかりと比較検討することが重要です。

まとめ

窓ガラス目隠しフィルムは、プライバシーを守るという基本的な機能に加え、UVカットや省エネ、防災対策まで、一枚で多くの役割を果たしてくれる非常に優れたアイテムです。

すりガラス調やミラータイプ、デザイン性の高いものまで種類は多岐にわたります。

ご自宅の窓の場所や目的に合わせて最適な製品を選ぶことができます。

DIYでの施工も可能で、正しい手順を踏めばコストを抑えながら満足のいく仕上がりを実現できます。

しかし、大きな窓や高所の窓、そして何よりも完璧な仕上がりを求めるのであれば、専門業者に依頼するのが最も確実で安心な選択です。

この記事でご紹介した選び方や貼り方のポイントを参考に、ぜひご自身のライフスタイルに合った目隠しフィルムを見つけてください。

フィルム一枚で、ご自宅がより快適で安心できる空間に生まれ変わるはずです。

この記事の監修者

株式会社Y&Sは大阪府高槻市を拠点に、ガラスの交換・修理を含む生活トラブルのお困りごとを解決するサービスを提供している専門業者です。割れたガラスの緊急交換やひび割れ修理、防犯ガラス・断熱ガラスへの入れ替えなど、あらゆるガラストラブルに迅速に対応いたします。「人のために働く企業を目指す」を理念に、お客様に寄り添った対応を心がけています。

株式会社Y&S

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ガラスお助け本舗編集部

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