「窓のパッキンにカビが生えているからDIYで交換したいけど、具体的な方法は?」
「ゴムパッキンの交換を業者に依頼すると、費用はどれぐらい?」
このページでは、窓のゴムパッキン(グレチャン)をDIYで交換する方法と費用、業者に依頼した場合の費用相場をご案内しています。

目次
窓のパッキン交換、DIY vs 業者でコスパがいいのは…?

窓のゴムパッキンは自分で交換できるのか?
窓ガラスと窓枠(サッシ)の間にあるゴムパッキンは、正式名称をグレイジングチャネルといい、職人の間では略してグレチャンとも呼んだりします。
役割は、窓ガラスを窓枠(サッシ)に挟み込むように設置し、ガラスを固定することにあります。
窓のゴムパッキン(グレチャン)は、結露などの水分が付着しやすいので、カビが生えることがよくあります。
特に築年数が経っていると、黒いカビがぽつぽつ出てしまい、窓周辺の美観を損なう原因になります。
カビや汚れが気になったとき、自分で交換して安く済ませようと思う方もいると思いますが、少し難易度は高いといえます。
まず、ゴムパッキン(グレチャン)は、ガラスの周囲にぐるっとはめ込まれているため、サッシからガラスを外さなくてはならず、DIYに慣れている人でないと作業的に厳しいでしょう。
また、材料や道具の準備、片付けなど手間がかかります。
さらに、サッシからガラスを外し、立てかけて倒れて割れるようなことがあるため、ケガをするリスクも伴います。
一方でガラス修理のプロにお願いすると、早い、準備や片付けの手間がかからない、ケガの心配がないなどのメリットがありますが、
費用はDIYと比べて少し割高になります。
以下、DIYとプロに依頼した場合のメリットとデメリットをまとめた比較表です。
自分でDIYで対応するべきかどうかの判断の参考としてください。
依頼先 | メリット | デメリット |
---|---|---|
DIY | ・費用が安い(3,000円~7,000円) | ・作業難易度が高い ・手間がかかる ・ケガのリスクがある |
プロ | ・早く対応してくれる ・手間がかからない ・ケガのリスクが無い |
・DIYより費用が高い(10,000~20,000円程度) |
窓のゴムパッキンはどこで買えるのか?
DIYで対応する場合、窓のゴムパッキン(グレチャン)を自分で準備しなくてはなりません。
大型ホームセンターでも手に入りますが、近くにホームセンターがない場合はECサイトで簡単に購入することができます。
ホームセンターであれば、販売員や店員にアドバイスをもらい、適切なサイズの商品を選択しやすいですが、
ECサイトでの購入は、自分でサイズや商品選択をしなければならないので、少しハードルが高いでしょう。
ホームセンターでは、主に窓やサッシ関連のコーナー、または配管関連のコーナーでゴムパッキン(グレチャン)を取り扱っていることが多いです。
窓枠のゴムパッキンの交換を業者に依頼した場合の費用
DIYではハードルが高いと感じた方は、ガラスの専門業者に依頼しましょう。
プロに依頼した場合は、材料費と出張費を含めて10,000~20,000円程度です。
金額は、ゴムパッキン(グレチャン)の長さ、パッキン交換する窓の数によって変わります。
窓枠のゴムパッキン交換を業者に依頼する3つのポイント
窓のゴムパッキン(グレチャン)交換を業者に依頼する場合、相場より高く請求されるのではと心配になる方もいると思います。
確かに、実際に、高額な費用を請求する悪質な業者がいるため、次のポイントを確認した上で、発注するかどうかを判断してください。
悪質業者を回避するための3つのポイント
・作業前に見積書を提示しない業者は避ける
・見積書の項目が「作業一式」のように細目が分からない業者は避ける
・事前の作業説明がない業者は避ける

窓のゴムパッキンを交換する手順と費用【DIY】

窓のゴムパッキン(グレチャン)を自分で交換する場合の手順と道具、費用感をご案内していきます。
DIYで窓枠のパッキンを交換する7つの手順
まずはDIYの手順とポイントをご案内します。
手順 | ポイント |
---|---|
【手順①】パッキンを購入する | ホームセンターまたはECサイトで購入する |
【手順②】窓を窓枠のレールから外す | 滑り止め付きの手袋をして、慎重に外す はめ殺し窓の場合は、難易度が高いのでプロに相談しましょう |
【手順③】縦枠の固定ネジを外しサッシを取り外す | コーキングでガラスがはめてある場合は、自分で取り外すことが難しいため、プロに依頼するほうが無難です |
【手順④】ガラスの周りについているパッキンを取り外す | ガラスは立てかけると危ないので、平面な場所に平置きしましょう 古くてパッキン剥がれにくくなっている場合は、ヘラなどを使いましょう |
【手順⑤】サッシの汚れなどを取る | 重曹スプレーなどで拭いてキレイにしましょう |
【手順⑤】新しいパッキンを取り付ける | ガラスの角部分は、ニッパーやカッターなどで切り込みを入れるとはめやすいです ゴムパッキン(グレチャン)は隙間があると気密性が低くなってしまうので、丁寧にはめ込みましょう |
【手順⑥】サッシを取り付ける | 外したのと逆の手順で行う |
【手順⑦】窓枠に設置する | ゆっくりとレールの動かしましょう しっかりハマっていないと、倒れてきます |
窓のゴムパッキンをDIYで交換する道具と費用感
DIYでゴムパッキン(グレチャン)を交換するためには以下の道具を揃えましょう。
道具 | 価格 |
---|---|
ゴムパッキン(グレチャン) | 2,000円以内(1mあたり50~200円程度) |
ドライバー(持ちて大きめ) | 1,000円前後 |
軍手(ラバー軍手) | 100円~300円 |
カッター、ニッパー | 100円~1500円 |
マスキング用テープ | 100円~500円 |
ゴムハンマー | 500円~1,500円 |
合計 | 3,000円~6,800円 |
ECサイトやネット通販などでゴムパッキン(グレチャン)を購入する際のポイントは次の通りです。
窓用パッキンを買う場合の3つのポイント
・窓の溝幅・ガラスの厚みに適合したサイズを選ぶ
・ガラスの外周よりも余裕を持った長さを購入する
(900mm×900mmのガラスで3.6mは最低でも必要)
・サッシの色に合った色を選ぶ
ゴムパッキンをホームセンターで購入する前に確認すべきこと
窓のゴムパッキン(グレチャン)をホームセンターで購入する際は、確認しておくべきポイントがあります。
見た目が似ているからと適当に選んでしまうと、サイズが合わなかったり、必要な長さが足りなかったりと、間違ったものを購入することになります。
ゴムパッキンは開封後の返品ができない場合が多いため、意味のない支出をしてしまう羽目になりかねません。
適切なものを購入できるよう、以下、3つのポイントを解説します。
何メートル必要かを計算しておく
窓1枚に使われているゴムパッキン(グレチャン)の長さは、窓の縦横の寸法に応じて大きく異なります。
ガラス1枚にぐるっとはめ込むので、よくある900mm×900mmの大きさの腰高窓で、3.6m(900mm×4)の長さが最低でも必要になります。
また、はめ込む隙間(クリアランス)を考慮しなくてはなりませんし、作業中に失敗してパッキンを切りすぎてしまうこともあるため、少し長めに購入しておくのが安心です。
工具や補助資材も一緒にチェック(カッター、ヘラ、両面テープなど)
窓のゴムパッキン交換には、ゴムパッキン(グレチャン)以外にも必要な道具があります。
古いパッキンをきれいに取り除くためには、カッターやスクレーパー、ヘラがあると便利です。
固着したパッキンをキレイに剥がす作業は、専用の工具があるとスムーズに進みます。
また、貼り付けタイプのゴムパッキンを使う場合は、接着面を清掃するアルコールや脱脂綿、両面テープも準備しておくと安心です。
ホームセンターではこれらの補助資材もゴムパッキン売り場の近くに陳列されていることが多いため、一緒に購入すると非常に効率的です。
返品不可の商品に注意!パッケージの確認方法
ゴムパッキン(グレチャン)はカット済み資材と同様に、一度開封すると返品不可というものがほとんどです。
サイズが合わなかった場合でも交換できないため、購入前にパッケージに記載されている「適合窓種」「断面図」「サイズ表記(幅・厚み・長さ)」を必ず確認してください。
なお、ホームセンターで購入する場合は、店員にサッシのメーカー/型番を伝えると、合いそうなものを案内してくれます。
また、ゴムパッキンを交換した窓の写真をとって持って行くとより分かりやすいでしょう。
ただし、詳しい販売員や店員がいないこともあります。
一刻も早く交換したい方は、ガラス修理のプロに依頼しましょう。
マンション・賃貸アパートの場合の窓パッキンの交換

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」により、窓のゴムパッキン(グレチャン)などの消耗品は住民が費用を負担することになっています。
ただし、構造上の問題でカビが異常に生えやすいなど、住宅側に問題がある場合は、大家が費用を負担することもあります。
いずれにしても、自己判断で交換作業などはせず、まずは大家や管理会社に相談しましょう。
窓のゴムパッキンを長持ちさせる工夫・メンテナンス方法
窓のゴムパッキン(グレチャン)は、適切にメンテナンスすることにより、キレイな状態を保ちやすくなります。
簡単な作業なので、こまめにケアして、余計や手間や出費を回避しましょう。
窓パッキンを長持ちさせる3つの工夫
・定期的に乾拭きをする
・結露はすぐにふき取る
・カビ防止剤を1ヶ月に一回程度吹き付ける
カビが生えてしまった場合には、カビ取り剤を使いましょう。
早いうちであれば、表面にできたカビだけを除去、除菌するだけですが、根を張ってしまうと、黒いポツポツが残ってしまいます。
窓のパッキン交換のまとめ
このページのまとめ
・ゴムパッキン(グレチャン)を購入すればDIYで交換できるが難易度が高い
・プロのガラス業者に任せると、早く安全に交換できる
・賃貸やマンションの場合はまず管理会社に連絡をする
窓のゴムパッキンはDIYで交換することもできるため、自信のある方は是非挑戦してみましょう。
ただし、ケガのリスクなど考えると、DIYに慣れていない方や不安な方は、ガラスの専門業者に依頼することをおすすめです。
今回紹介した業者選定のポイントなどを確認して、適切な業者に依頼しましょう。
