防犯ガラスの値段と交換費用相場は?後悔ないようにデメリットも解説

「防犯ガラスに交換したいんだけど、値段ってどれぐらい?」「防犯ガラスって何かデメリットとか後悔することとかってある?」と考えていませんか?

「近所に空き巣が入った!」「治安の悪化のTVニュースを見た」などがきっかけで、防犯ガラスに交換する人が増えてきています。

このページでは、防犯ガラスの値段やメリット・デメリットについて分かりやすくご案内していきます。

防犯ガラスとは?交換前に知っておきたいメリット・デメリット

よく分からないまま防犯ガラスに交換すると「後悔した」「意味なかった」ということになってしまいかねません。

そこでここからは、そもそも防犯ガラスとは何か、メリット・デメリットにはどんなことがあるのかをご案内していきます。

そもそも防犯ガラスとは?

防犯ガラスとは、2枚以上のガラスの間に厚さ30mil(ミル)以上の樹脂膜を、熱と圧力で圧着している合わせガラスです。

特徴は、「耐貫(たいかん)性が高いこと」と「割れた破片の飛散・脱落がしにいこと」です。

交換をする際に、業者の方と話す上で、覚えておきたい用語が2つあります。

【用語①】CP(シーピー)マーク

CPマークは、平成16年(2004年)5月に官民合同会議(防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議)により制定されたマークです。

警視庁が公表した「防犯性能の高い建物部品の目録」に記載されているものに使用が許可されています。

このマークが付いた製品は、様々な手口による侵入に対して5分以上防御できるかどうかの試験にクリアしています。

なお、CPマークのCPは、Crime Preventionの頭文字で、「犯罪予防」という意味です。

【用語②】板硝子協会の独自ランク

板硝子協会は2種類のテストによってガラスの防犯性能をランク付けしています。

1つは、鋼球落下テストによるP1A~P5Aの5ランクです。P5Aが最も防犯機能が高いです。

もう1つは、ドライバーを使ったこじ開けテストによるP1K~P3Kの3ランクです。P3Kが最も防犯機能が高いです。

防犯ガラスは、鋼球落下テストでP2A以上、こじ開けテストでP2K以上の基準を満たしています

ガラス交換業者との話の中で、「CPマーク」「P2K、P2A」などという用語が出てきたら、このページに戻って意味を確認してみてください。

なお、次のガラスは防犯性はありませんので注意が必要です。

防犯効果のないガラス
・網入りガラス
・強化ガラス

網入りガラスはガラスが割れたときに「破片が飛び散りにくい」という特徴のあるガラスですが、強度は高いわけではありません。

強化ガラスには一般的なガラスよりも3~5倍の強度がありますが、1点にかかる力には弱く、空き巣で使われるドライバーやバールなどの衝撃には耐えられません。

つまり、空き巣対策には意味がないということです。

参考)JLMA「CPマークとは?」板硝子協会「ガラスの防犯性能に関する板硝子協会基準」

防犯ガラスのメリット・デメリット

メリット デメリット
・空き巣の侵入を遅らせることができる
・長持ちする
・断熱、防音、紫外線カットなど防犯以外の効果もある
・台風、突風などの飛来物が当たっても割れにくい
・防犯ガラスの値段が高い
・地震などの災害で非難する際に、窓を割って逃げるのが難しい
・絶対的な防犯効果はない

防犯ガラスの最大のメリットは、空き巣の侵入を遅らせることができることです。

戸建住宅の場合、空き巣の侵入経路は窓が約6割で、窓のカギ周辺のガラスを割ってカギを開ける、という手口が多いのですが、空き巣の約70%が2~5分以内に侵入できなければ諦めます。

ですので、5分以上防御できるという評価のあるCPマークがついているかどうかは、非常に大事です。

デメリットは値段が高いことです。

標準的な防犯ガラスでも、一般的なガラス(透明なフロートガラス)の1.5~3倍ほどします。

価格が高いとはいえ、1Fだけでなく2Fも含めたすべての窓のガラスを防犯ガラスに交換しておかないと、空き巣被害にあって後悔してしまうかもしれません。

多少値段が張っても、しっかりと備えておくことをおすすめします。

また、ご注意いただきたいのは、絶対的な防犯効果があるわけではないことです。

例えば、5分以上時間をかけてでも侵入しようとしている本格的な犯罪者には「意味ない」場合があります。

防犯アイテムは次のようにいろいろとあります。

アイテム名 特徴 おすすめ度
防犯ガラス 耐久年数も長く、窓を割るのに時間を要するため空き巣犯が侵入を諦めやすい。 ★★★★★
防犯フィルム 防犯ガラスに比べると耐久年数が短いが、正しく窓に貼れば防犯ガラスと同様の防犯効果が期待できる。 ★★★★
シャッター 開閉の手間がかかるが、部屋の内部の様子を窺えず、犯人は侵入を嫌がるため防犯効果が高い。 ★★★★
面格子 侵入するには窓を割った上に、面格子も切断する必要があるため防犯効果が高い。ただし、ベランダへの窓にはとりつけられない。 ★★★
防犯カメラ 犯人は防犯カメラを設置している家に侵入するのを嫌がるために、防犯効果がある。ただし、死角を狙われる可能性もある。 ★★★
センサー照明 夜間は光に驚くため防犯効果があるが、昼間は効果がない。 ★★
高い塀 塀を乗り越えてしまえば、逆に死角となるために狙われやすい。 ★★

ご不安な場合は、防犯ガラスとセットでこうした防犯アイテムを利用することも検討してみてください。

ただし「面格子とどっちがいいかな?」「どれがいいかな?」などと迷われているなら、値段と効果の高さから防犯ガラスに交換することをおすすめします。

参考)人日本防犯設備協会「防犯ガラス」板硝子協会「防災安全合わせガラス」警察庁「手口でみる侵入犯罪の脅威」

防犯ガラスはどう選ぶ?価格差が出るポイント

大前提として、CPマークがついている防犯ガラスにしてください。5分以上の耐貫性が確認されいる商品だからです。

その上で、次の3つのポイントで選ぶようにしてください。

防犯ガラスを選ぶ3つのポイント
【ポイント①】中間層の樹脂膜の厚さ
【ポイント②】樹脂膜の種類
【ポイント③】ガラスの種類

中間層が厚ければ厚いほど、防犯レベルが高くなります。

中間膜の厚さを表す単位にはmil(ミル)が使われます。1mil=約0.025㎜です。

実は空き巣がガラスを割る手口は3種類あります。

空き巣の手口(ガラスの割り方)
・ドライバーによるこじ破り
・バールによる打ち破り
・ガスバーナーによる焼き破り

防犯ガラスは焼き破りには対応していますので、このうち、こじ破りと打ち破りに対応できる厚さかどうかが大事です。

厚みの3種類 こじ破り 打ち破り
30mil=0.76㎜ ×
60mil=1.52㎜
90mil=2.28㎜

30milだと打ち破りには意味ないので、一般住宅ではこじ破りにも打ち破りにも対応している60milの防犯ガラスが主流です。

90milのガラスは厚すぎぎて、一般家庭のサッシにははまらないことが多いです。

使用されている樹脂膜には、PVB(ポリビニルブチラール)の他に、より対貫通性があるPC(ポリカーボネート)、各社が独自開発している特殊膜があります。

それから、防犯ガラスに強化ガラスや複層ガラスを用いたりすることで、強度が高まります。

ただし、防犯性が高くなればなるほど、値段が高くなりますので、予算との相談が必要です。

防犯合わせ複層ガラス・ペアガラスの価格についてはこちらの料金表でチェックできます。

参考)いい防犯「防犯ガラスの実験」

防犯ガラスの値段と交換した場合の費用

防犯ガラスの値段と業者に依頼して交換してもらったときの費用相場についてご案内します。

防犯ガラスの値段相場

防犯ガラスの値段はサイズや中間膜の種類や厚さ、ガラスの種類によって変わってきます。

国内にはYKK AP、リクシル、セントラル硝子、日本板硝子、AGCなどのメーカーがありますが、ここでは一例として、日本板硝子のセキュオの料金表をご案内します。

種類 中間膜の種類と厚さ 90㎝×90㎝ 90㎝×180㎝
セキュオ30 特殊中間膜 0.8㎜ 15,800円 31,600円
セキュオ60 特殊中間膜 1.5㎜ 18,600円 37,200円
セキュオSP ポリカーボネート 1.2㎜ 53,300円 106,500円

この表の値段を相場・目安としてご利用ください。

防犯ガラスに代えた時の費用感

費用項目 価格(90㎝×180㎝の場合)
ガラス代 30,000円~
作業費 10,000円~15,000円
出張費 2,000円~5,000円

業者に依頼して防犯ガラスに交換したときの費用には、ガラス代の他に出張費と作業費が加わります。

出張費と作業費は業者によって変わりますので、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

中には悪質な業者がいますので、次のようなポイントで選ぶようにしてください。

防犯ガラスに変える際に業者を選ぶポイント
・分かりやすい説明をしてくれる
・細かくて正確な見積もりをしてくれる
・ガラスの修理、交換実績が豊富
・アフターフォローがある
・対応メーカーの幅が広い

防犯ガラスは、YKK AP、リクシル、セントラル硝子、日本板硝子、AGCといったメーカーごとに特徴が異なります。

メーカー名 商品名 特徴
YKK 安全合わせ複層ガラス ・中間膜はPVB(ポリビニールブチラール)
・中間膜が60mil以上
リクシル 防犯合わせトリプルガラス ・中間層は特殊中間膜
・3枚のガラスを使用
セントラル硝子 ラミレックスBG ・中間層は特殊樹脂膜
・中間膜は30ml、60mil、90mil
日本板硝子 セキュオ、セキュオペア ・中間膜はポリビニールブチラールかポリカーボネート樹脂を使用
・中間膜は30ml、60mil、90mil
AGC セキュレ ・PVB中間膜を特殊加工して強度を高めている
・盗難被害や台風被害に見舞金が出る

あなたの家にはどれがいいのかを相談できるように、できるだけ対応メーカーの幅が広い業者に依頼することをおすすめします。

例えば、ガラスお助け本舗は、国内の全メーカーに対応していますし、年間5万件以上のガラス交換の実績があります。

他店よりも高い場合は相談に応じていますし、2ヶ所以上の場合は、3,000円割引されるなど、コスパが高いです。

24時間・365日、電話対応していますので、気軽に相談してみてくださいね。

防犯ガラスの値段やデメリットについてのまとめ

巣の侵入を遅らせることこのページのまとめ
・防犯ガラスにはメリット・デメリットがある
・防犯ガラスの値段は3つのポイントで変わる
・交換するなら対応力や実績のある業者へ依頼

防犯ガラスは、空き巣に一定の効果を発揮するというメリットもありますが、通常のガラスに比べると値段が高いというデメリットもあります。

「意味なかった」「後悔している」といった結果にならないように、交換するなら、家の全ての窓ガラスを対象にしてください。

防犯ガラスに交換する場合は、できるだけ多くのメーカーに対応していて、実績も豊富なところに依頼すると、後悔することなくスムーズに完了しますよ。

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