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網入りガラスが熱割れする11の原因と修理・交換費用の相場を解説!

「朝、網入りガラスが割れたけど、これって熱割れなのかな?」
「網入りガラスって頑丈そうなのに、なぜ熱割れするの?」

と疑問をお持ちではないでしょうか?

ガラスに太めの線がビッと入っている場合、熱割れの可能性が高いです。

中心から網目状にひびが広がっているのであれば、何かがぶつかって物理的に割れた可能性が高いです。

このページでは、網入りガラスが割れていたら取るべきアクション、網入りガラスが熱割れする理由、その補修の仕方、修理・交換費用の相場などについてご案内していきます。

網入りガラスが熱割れする11の原因

ガラスが熱割れする原因は次の通りです。

原因 概要
①寒暖差 冬場、夜から朝にかけ冷えたガラスが、直射日光を浴びることで急激に温まり、ガラスに温度差が生じる
②結露対策 結露防止のために貼ったシートに熱がこもることで、温度差が生じる
③フィルム フィルムは熱を吸収するため、貼っている箇所と貼っていない箇所で温度差が生じる
④直射日光 直射日光があたっている部分と、サッシやゴムなどに覆われているガラス部分に温度差が生じる
⑤室温と外気温の差 暑い夏や寒い冬はエアコンを使用するため、室温と外気温の差が激しくなり温度差が生じる
⑥劣化 10年以上経つとガラスの強度が弱まり、今まで耐えられた温度差に耐えられなくなる
⑦暖房器具 暖房器具の熱がガラスに当たることで表面温度が上昇し、当たっていない面との温度差が生じる
⑧室外機 室外機から出る熱風がガラスに当たることでガラスの温度が上昇し、当たっていない面との温度差が生じる
⑨遮光カーテン 遮光カーテンと窓の間に熱がこもることでガラスの温度が上がり、温度差が生じる(特に夏場は注意)
⑩ブラインド ブラインドと窓の間に熱がこもることで温度差が生じる
⑪家具 日当たりのよい窓と家具の間に隙間がないと熱がこもり、温度差が生じる

熱割れ以外の網入りガラスが割れる6つの原因

「網入りガラスが割れたのは熱割れではない」と考えられる場合は、次の6つの原因の可能性が高いでしょう。

ガラスが割れる原因 熱割れとの区別
①耐用年数 付きにくい
②金網部分の錆び 付きにくい
③品質が悪い 付きにくい
④物理的な衝撃 付きやすい
⑤自然災害 付きやすい
⑥空き巣被害 付きやすい

物理的に割れた場合は、ぶつかった箇所を中心に網目状にひびが入ります。

網入りガラスが熱割れしたら保険が下りる可能性がある!

網入りガラスが熱割れした場合、修理費用の保険金が出ることがあります。

保険の種類と適用条件は次の通りです。

保険の種類 適用条件
火災保険 「破損・汚損損害特約」補償が付帯し、熱割れが「予測できない突発的な事故」と認められた場合
家財保険 熱割れが「予測できない突発的な事故」と認められた場合
クレジットカードの付帯・特約保険 補償範囲に「予測できない突発的な事故」の記載があり、熱割れがそれに相当すると認められた場合

保険に加入していたら、確認してみてください。

保険会社によっては、経年劣化と判断され、保険が下りない場合があります。

また、工事費用が免責金額を下回る場合は保険金は出ません。

免責金額が5万円で、鏡の交換費用が総額3.5万円の場合、免責金額以下なので保険金は出ないので注意が必要です。

一方で、次のような場合は保険金が出ます。

免責金額を上回る場合(保険金が出る)

免責金額が5万円、ガラスの交換費用が総額7万円の場合、免責金額以上のため差額の2万円の保険金が出る

契約書類を持って保険会社に電話し、その内容はどこに書いてあるかを確認しながら、話を進めていくとスムーズです。

網入りガラスの熱割れ・ひび割れを自分で補修・応急処置する7つの方法

補修・応急処置する7つの方法を費用が安い順に掲載しました。

網入りガラスの応急処置方法

①保護用フィルムを貼る
②テープを貼る
③段ボールを貼り付ける
④接着剤を注入する
⑤ガラス用のパテを埋め込む
⑥ガラス用のコーキング剤を注入する
⑦ガラスのリペアキットを利用する

テープを貼る場合、できれば防水性のあるテープか、布製のガムテープをビヒ割れしている箇所に貼り付けてください。

段ボールを使う場合は、ヒビ割れしている箇所に段ボールを敷き、その上からテープを貼り付けます。

接着剤(ガラス専用の接着剤)は、ヒビ割れが大きい場合は向いていません。

ヒビが入ってしまった箇所は非常に脆く、放っておくとヒビはどんどん広がっていき、わずかな衝撃が加わるだけで割れてしまいます。

また、ガラスの破片による怪我や空き巣被害のリスクが高まります。

熱割れしたら元に戻ることはないため、あくまで一時的なものと考え、プロに修理をしてもらうようにしてください。

熱割れした網入りガラスを修理・交換した場合の費用

網入りガラスの熱割れを修理・交換した場合の費用について、3パターンに分けてご案内します。

【パターン①】マンションや賃貸の場合の費用

熱割れは自然現象のため、修理費用は管理者が負担する場合がほとんどです。

すぐに管理会社やオーナーに連絡してください。

【パターン②】DIYの場合の費用

DIYで網入りガラスの交換をする場合、費用は20,000円~、作業は2時間程

ガラス+サッシの交換の場合、費用は40,000円~、作業時間は4時間程度です。

「DIYが得意で時間がある」「経験がある人が手伝ってくれる」「リスクを許容できる」という方以外は、プロに依頼することを検討してください。

【パターン③】プロに依頼した場合の費用

プロに依頼した場合、網入りガラス代で15,000円~、サッシ代で20,000円~、作業費で10,000円~かかります。

そのほかにガラス廃棄代5,000円〜、運搬費・出張費などで3,980円~の費用が発生することになるでしょう。

作業内容に応じて費用がかかりますが、怪我をすることはないため、DIYに慣れていない人はプロに依頼したほうが良いでしょう。

トリプルガラスの価格相場と交換費用【実例付き】

トリプルガラスに交換する方法と費用は次の通りです。

方法

費用感

サッシ購入(DIY)

5万~26万円

ガラスの交換(プロに依頼)

ガラス・サッシ代+工賃(2.5万円~6万円)

リフォーム

25万円~

それぞれご案内していきます。

サッシを購入してDIYで交換する場合の費用

樹脂サッシも込みの価格は以下の通りです。

メーカー

大きさなど

価格(サッシ込)

リクシル

寸法(W1540 x H1870mm x T37.3mm)

アルゴンガス

14万円前後

寸法(W1540 x H1870mm x T33.3mm)

クリプトンガス)

17万円前後

三協アルミ

寸法(W2070 x H2000mm x T37.3mm)

アルゴンガス

20万円前後

寸法(W2070 x H2000mm x T33.3mm)

クリプトンガス

26万円前後

エクセルシャノン

寸法(W1650 x H2000mm x T39mm)

アルゴンガス

18万円前後

取付の難易度が高いので、業者レベルの経験がある人でない限り、DIYは避けてください。

単板ガラスやペアガラスから交換する場合、窓周辺のリフォームをする必要があります。

トリプルガラスへの交換をプロに依頼した場合の費用相場

交換方法

費用(90㎝ x 180cm)

ガラス交換

7万円~16.5万円

サッシ交換

16万円~32.5万円

ガラス交換をするのか、サッシ交換をするのかで価格は異なります。

工賃だけなら相場は2.5万円~6万円です。

追加で次のような費用が掛かる場合があります。

発生する可能性のある追加料金

・重量施工費
・夜間・早朝料金
・追加作業員費
・部材費
 など

工賃は業者やご自宅の状態によって大きく変わります。

まれに悪質業者がいますので、次のような対策をしてください。

悪質業者に騙されないための対策

・追加料金についての事前確認
・支払い方法の豊富さの確認
・見積り内容への分かりやすい説明の有無

作業後に追加料金を伝えくるような悪質な業者がいるので、「追加料金はかからないか?」など事前の確認をしてください。

支払い方法にクレジットカードなどがあると、一定の信頼がある業者といえます。

トリプルガラスの寿命とメンテナンスの注意点

高い断熱性と防音性を誇るトリプルガラスですが、長く使い続けるためには寿命や日常のメンテナンスについて理解しておくことが重要です。

トリプルガラスの耐用年数や注意すべき点を分かりやすくご紹介します。

トリプルガラスの寿命

トリプルガラスの寿命は、10年から30年とされています。

日本国内では、YKKapの高性能トリプルガラス「APW 430」が2014年に登場しました。

AGC(旧・旭硝子)の複層ガラス「サンバランス」は1993年から使用されており、劣化状況からトリプルガラスの寿命に影響を与える要因が明らかになってきました。

例えば、窓枠のパッキンは約10年で劣化が始まり、気密性が低下します。

ガラスの中間層に封入されているガスは毎年1%ほど抜けていき、約30%以上になると性能が落ちると言われています。

特にパッキンの劣化が進むと、ガスの抜ける割合も加速してしまうため注意が必要です。

その他、紫外線や雨水、ガラスの重量、地震などの自然災害、さらには施工の質や日常の使用状況も寿命に影響を与える要素になります。

このような症状が見られた場合は、早めの交換を検討する必要があります。

なお、多くのメーカーではトリプルガラスに対して10年の保証期間を設けていますが、期間を過ぎた後の交換は自己負担が生じる可能性が高いため注意しましょう。

メンテナンスの注意点

トリプルガラスを良好な状態で保つためには、日常のメンテナンスが欠かせません。

ガラス面に汚れが付着した場合は、できるだけ早く柔らかい布で水拭きを行いましょう。

傷を防ぐために、硬い素材の布やスポンジは避け、中性洗剤を薄めて使用するとより安心です。

また、サッシ部分のホコリやゴミもこまめに取り除くことで、気密性を保つことができ、室内の湿度が高いと結露の原因になるため、こまめな換気も心がけましょう。

もしガラスの劣化やゆがみが目立つようであれば、専門の業者に相談することをおすすめします。

網入りガラスが熱割れのまとめ

このページのまとめ

・熱割れの原因はガラスの温度差が原因
・網入りガラスは一般のガラスより熱割れしやすい
・熱割れしたら応急処置後、早急に交換する

網入りガラスは一見、頑丈そうに見えますが、実は衝撃に弱く、金属の網がある分、一般的なガラスより熱割れしやすいです。

熱割れを発見したら、破片がある場合は怪我しないように片付け、ガラス修理会社(もしくはアパート・マンションの責任者)に電話し、保険に加入している場合は保険会社に連絡をしてください。

  • この記事を書いた人

ガラスお助け本舗編集部

ガラスお助け本舗編集部は、
生活トラブルにおけるガラスの情報を発信する専門チームです。

「ガラスのトラブルを解決したい」という強い思いのもと、
現場で得た知識や経験を活かし、
ガラスの専門家から寄せられた意見も参考にしながら、
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