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窓ガラスが割れた!割れ方の特徴や原因、対処法について解説

ヒビが入った窓ガラス

窓ガラスが割れる原因はモノをぶつけるだけでなく、熱割れという自然現象で割れる場合があります。

窓ガラスの割れを防ぐには、ガラスの種類を変えること、熱割れ対策が有効です。

しかし、どのガラスが割れにくいのか、熱割れとは何なのか、知らない方が多いのではないでしょうか。

今回は、窓ガラスが割れる原因と対策法、割れた窓ガラスの対処法、ガラス修理業者に修理を依頼する際のポイントを解説します。

窓ガラスが割れる原因と割れ方の特徴

割れた窓ガラス

窓ガラスが割れる3つの原因と、原因ごとの割れ方の特徴を見ていきましょう。

窓ガラスが割れる3つの原因

・窓ガラスに何かをぶつけた

・飛来物が当たった

・熱割れ現象を起こした

順番に解説していきます。

窓ガラスに何かをぶつけた

窓ガラスに何かしらモノ(もしくは人)がぶつかった衝撃により、窓ガラスは簡単に割れてしまうことがあります。

力を受けた部分を中心に放射状にヒビが入るのが特徴です。

一方、空き巣など意図的にモノをぶつけられた場合、不規則な割れ方をするのが特徴です。

モノをぶつけた覚えがないうえに、鍵の周辺部分だけ割られている、何回も叩いた痕跡がある、といった場合は空き巣の可能性があります。

万が一、不規則な割れ方をしている場合、室内が荒らされていないか、モノが盗まれていないか確認しましょう。

飛来物が当たった

外からの飛来物が窓ガラスに当たることも、窓ガラスが割れる原因の一つです。

飛来物で窓ガラスが割れた場合、前述と同様に一点を中心に放射状にヒビが入りますが、飛来物が部屋の中に入ることが異なる点です。

野球やサッカーのボールが当たる、強風や台風によりモノが飛んでくる、車が弾き飛ばした石が当たった、物干し竿が倒れた、という事例がよくあります。

また、いたずらでモノを投げ込まれる、鳥がガラスと気付かずに激突する、といったレアケースもあるようです。

災害が起きやすい地域、近くに河川敷や公園がある、ベランダ下に道路があるといった場合、飛来物で窓ガラスが割れる可能性が高いでしょう。

熱割れ現象を起こした

窓枠の端から端へと一直線状に1~2本のヒビが入った場合、「熱割れ」を起こしている可能性があります。

熱割れとは、窓ガラスのサッシ部分と窓ガラスの中央部の温度差が原因でガラスが割れてしまう現象のことで、窓ガラスは日光が当たって暖かくなる反面、サッシ部分は熱の影響を受けません。

ガラスは温かくなると膨張する性質があるため、膨張する部分と、膨張しない部分が混在し、その結果、膨張の差が限界を超えると、一直線状にヒビが入る熱割れが起こるのです。

熱割れは日当たりがいい場所や、冷暖房が直接当たっている窓ガラスに起きやすくなり、外気温が低い冬場だけでなく、冷房を使う夏場でも熱割れが起きるので注意が必要です。

また、火災時の延焼を防ぐ「網入りガラス」は、熱割れを起こしやすいとされています。

網入りガラスが熱割れしやすい原因は3つあります。

熱割れが起こる

・ガラスの許容強度が、通常のガラスの約半分
・ガラス内部のワイヤーが熱を伝え、ガラスの膨張を助ける
・経年劣化でガラス内部のワイヤーが錆びる

網入りガラスは住宅に広く使われているため、熱割れを起こしていないか、こまめにチェックしましょう。

経年劣化した網入りガラスは、「錆び割れ」という現象も起こることがあるので注意が必要です。

窓ガラスを割れにくくするには

ガラスの交換をする人

窓ガラスを割らないため、モノをぶつけないように注意することも対策法の一つです。

しかし、予想できない飛来物や天災などを対策するには、割れにくいガラスに変える方法が有効といえます。

割れにくいガラスの種類と対策法は次のとおりです。

窓ガラスを割れにくくする対策法

・強化ガラスに交換する

・防犯ガラスに交換する

・熱割れ防止対策をする

順番に解説していきます。

強化ガラスに交換する

強化ガラスとは、フロートガラス(通常の板ガラス)と比べて強度が高いガラスのことです。

フロートガラスを熱処理してから急激に冷却することで、ガラスの強度は3~5倍も上昇します。

なお、強化ガラスは通常のガラスと見た目はまったく変わりません。

高齢者や子どもが転倒し、ガラスに衝突する事故も発生しており、玄関先で靴を履く、立ち上がるといった動作の際、玄関のガラスに衝突し手や腕を負傷するケースが多いようです。

フロートガラスが割れた場合、破片が鋭い刃物のような形状になり、その破片でケガを負ってしまいやすくなります。

一方、強化ガラスは粉々に砕け散るようになっており、破片によるケガが軽減されるため、転倒するおそれがある場所は強化ガラスへの交換で転倒事故によるケガの防止が期待できます。

なお、強化ガラスとはいえ、先端が尖ったバールなどで突くと簡単に割れてしまいます。

強化ガラスは転倒対策には有効な反面、防犯対策としては弱いので注意しましょう。

強化ガラスの詳しい情報は、強化ガラスとは?強度や構造の仕組み、防犯性能について紹介でも解説しています。

防犯ガラスに交換する

泥棒の侵入経路は、縁側や居室の窓ガラスを割る手法が大半です。

防犯ガラスの場合、バールで叩いても割れるまで数分かかるため、防犯効果が期待できます。

また、防犯ガラスに加え、補助錠をつけると2重の防犯対策になる一方で、窓ガラスの交換は相応の費用がかかります。

費用的に難しい場合、防犯フィルムやシートを貼るのも有効です。

防犯フィルムを窓ガラスに貼ると、防犯ガラスと同様に割れるまで数分かかるようになります。

防犯フィルムを貼る際は、ガラスの全面に貼ることが大切です。

ただし、窓ガラスにフィルムなどを貼ると熱が溜まり、熱割れが起きやすくなるので注意しましょう。

熱割れ防止対策をする

先に述べたように、窓ガラスの熱割れの原因は、ガラスの中央部分と窓枠部分の温度差によるものです。

そのため、外気の寒暖差が大きい冬の晴れた朝から昼にかけて熱割れが起きやすくなります。

熱割れを防止するには、朝のうちに結露を拭くことが有効です。

結露の水分が窓枠に溜まると、窓ガラスとの温度差が大きくな理、熱割れが生じてしまいます。

さらに、窓ガラスの温度が高くならないよう、暖房の風を直接窓ガラスに当てないようにしましょう。

窓ガラスの前に家具を置いている場合、熱が溜まって熱割れを招く可能性があるため、家具を窓ガラスの前から移動させ、熱割れの可能性を排除しましょう。

また、飛散防止などのフィルムやシートを貼る場合、熱を吸収しにくいタイプを選ぶことが大切です。

太陽光を反射するミラー調のもの、透明タイプの遮熱フィルムなどがおすすめです。

窓ガラスが割れたときの対処法

窓ガラスが割れた際、持ち家と賃貸で対処に異なる点があります。

持ち家と賃貸で、それぞれどのように対処すればよいかを判断する参考にしてください。

窓ガラスが割れたときの対処法

・持ち家の場合

・賃貸物件の場合

持ち家の場合

持ち家で窓ガラスが割れた場合、まずは子どもやペットを別の部屋へ移動させ、安全を確保することが大切です。

安全確保ができたら、ガラス修理業者に修理を依頼します。

業者が到着するまでの間、窓ガラスと室内の被害状況を撮影しておくことで、修理の参考や保険の火災交渉に役立ちます。

写真撮影後はガラスの片付けをし、業者の到着後は状況の説明や見積もりなど、業者の指示に従いましょう。

賃貸物件の場合

賃貸物件は持ち家と異なり、まずは管理会社か大家さんに連絡することが大切です。

連絡せずにガラス業者を呼んで修理した場合、トラブルに発展する可能性があるため、割れた窓ガラスの対応は管理会社または大家さんの指示に従いましょう。

また、ガラスの修理費用を誰が負担するかは割れた原因が故意か・過失かによって変わります。

管理会社・大家さんが負担するケースは、ボールなどの飛来物、台風などの自然災害、空き巣、経年劣化が原因となったときなど、入居者に過失がない場合です。

飛来物で窓ガラスが割れたのあれば、飛来物が部屋の中に入るので判別しやすいでしょう。

空き巣によって何度も叩かれた形跡がある、鍵の部分だけ割られた場合は、管理会社・大家に加えて警察にも通報が必要です。

一方、子どものボール遊び、家具などの転倒など、入居者の故意・過失で窓ガラスが割れた場合、入居者本人が修理代金を負担します。

ただし、予測が困難、かつ突発的な事故の場合、火災保険が適用される可能性もあるようです。

割れた窓ガラスを片付ける際の注意点

割れたガラスを片付ける際は、以下の掃除道具を準備しましょう。

ポイント

・軍手

・スリッパ
・ほうき&ちりとり
・掃除機&ストッキング
・ガムテープまたは粘着ローラー
・新聞紙または雑巾
・不燃用ごみ袋

破片でケガをすることを避けるため、軍手とスリッパを着用し、軍手を着用し大きなガラスの破片を片付けましょう。

数枚重ねた新聞紙の上に、拾ったガラスの破片を置いていきます。

細かい破片を掃除機で片付けるときは、ノズルにストッキングを被せるのがポイントです。

ガラスの破片をそのまま吸い込むと、掃除機のホースが破損したり、紙パックが破れる原因になるためです。

ストッキングを2枚重ねにした状態でノズルに被せ、ストッキングが動かないように輪ゴムでしっかり固定しましょう。

細かい破片を吸った後は新聞紙などの上でスイッチを切り、掃除機をかけ終えたら、目に見えない破片を粘着ローラーなどで取り除きます。

また、ストッキングがない場合は、濡らした新聞紙をちぎり、床にまいてから掃き掃除するのも有効です。

濡れた新聞紙に細かい破片が貼りつくため、掃き掃除よりもきれいに掃除できます。

割れたガラスは新聞紙に包み、ダンボールに入れておき、「ガラス」や「危険」など、ごみ袋に注意書きしたうえで、自治体のルールに従って処分しましょう。

ガラス修理業者に依頼する際のポイント

窓ガラスが割れることはそう多くはありません。

そのため、ガラス修理業者に修理を依頼する場合、業者をどう選べばいいか、迷うこともあるでしょう。

ガラスの修理業者を選ぶ際は、以下のポイントを踏まえて検討してください。

ガラスの修理業者を選ぶ際のポイント

・住んでいる地域に対応している
・土日祝、早朝、夜間も対応してくれる
・無料&現地で見積もりをしてくれる
・アフターフォローがある
・クレジットカード決済に対応している

自宅の地域に対応していることに加え、時間を問わず対応してくれる、依頼後すぐ駆けつけてくれる業者を選びましょう。

費用の見積もりは無料、かつ現地の調査で正式な費用を出してくれる業者がおすすめです。

作業後に何かしらの不具合があった場合も対応してくれる、アフターフォローや保証がある業者を選びましょう。

現金の持ち合わせがない、費用が高額になった場合も、クレジットカード決済に対応していると安心です。

まとめ

このページのまとめ

・窓ガラスが割れる原因は3パターン
・強化ガラスや防犯ガラスに変えるという対策法がある
・持ち家と賃貸物件では割れた後の対応が異なる

窓ガラスが割れる原因は、モノをぶつける、ボールや自然災害などの飛来物、熱割れの3パターンです。

窓ガラスが割れないようにするには、強化ガラスや防犯ガラスに変える、熱割れ防止対策をとることが有効な対策と言えるでしょう。

持ち家と賃貸物件では、窓ガラスが割れた後の対応が異なり、空き巣が疑われる場合は必ず警察に連絡してください。

ガラス修理業者は、自宅近くでいつでも駆けつけてくれる、明朗会計、アフターフォローなどの条件を満たすことが重要です。

  • この記事を書いた人

ガラスお助け本舗編集部

ガラスお助け本舗編集部は、
生活トラブルにおけるガラスの情報を発信する専門チームです。

「ガラスのトラブルを解決したい」という強い思いのもと、
現場で得た知識や経験を活かし、
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