障子ガラスをアクリル板に交換したい!その方法と費用を具体的に解説
「障子ガラス、交換するならアクリルがいいよね?DIYできるかな?」「障子ガラスをアクリルに交換する費用って、どれぐらいかな?」と考えていませんか?
このページでは、障子ガラスをアクリルに交換するべきかどうかの判断基準、DIYのポイント、業者に依頼した場合の費用について、ご案内しています。
また、ガラスに交換する場合や戸自体をリフォーム・リメイクをする場合のポイントもご案内しています。
・アクリルへの交換が決定している方はこちら
・ガラスに交換する方はこちら
・リフォーム・リメイクする方はこちら
目次
【要検討!】障子ガラスはアクリルに交換するべき?
ガラスがはめ込まれた障子のことを「障子ガラス」といいますが、全てがガラスの「硝子戸」、上半分は障子紙で下半分にガラスがはめ込まれた「雪見障子」など、いくつかの種類があります。
それぞれで使用するアクリルの面積が違いますし、耐熱性や紫外線への耐性などを考えると、ガラスの代替品・代用品として、プラスチックのアクリル板がベストかどうか判断できず、迷っている人もいると思います。
その場合は、各素材のメリットとデメリットをチェックしてみてください。
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ガラス | ・表面に傷がつきにくい ・熱に強い ・劣化しにくい |
・割れやすい ・重い ・加工が難しい |
アクリル | ・割れにくい(ガラスの50倍) ・軽い ・加工がしやすい ・透明度が高い |
・耐熱性が低い(-30℃~80℃) ・ガラスに比べ表面に傷がつきやすい ・ガラスよりも軽い ・大きいとたわむ ・ガラスより高い |
ポリカーボネート | ・割れにくい(ガラスの250倍) ・寒さや熱に強い(-100〜140℃) ・断熱効果がある ・軽い |
・アクリルよりも傷がつきやすい ・アクリルよりも透明度が低い ・紫外線に弱い |
アクリルはプラスチックの一種で、強度がガラスの50倍あり、割れにくくケガをしにくいので、小さいお子さんや高齢者、犬や猫などのペットがいる人にはおすすめです。
ただし、面積が大きいと剃り曲がった”たわんだ状態”になってしまうことがあります。
また、耐熱性が~80℃と低く、50℃前後で変化してしまうことがあります。
昨今の温暖化の影響を考えると、直射日光が当たる部屋の場合は、耐熱性の高いポリカーボネートも検討したいところです。
検討の結果、ガラスに交換する場合はこちらをご覧になってください。
障子ガラスをDIYでアクリルに交換する手順と費用
障子ガラスをDIYでアクリルに交換する際のポイント、必要な道具やかかる費用についてご案内していきます。
障子ガラスをDIYでアクリルに交換する手順
障子ガラス、雪見障子、ガラス戸(硝子戸)などのガラスをアクリル代える手順は次の通りです。
手順 | ポイント |
---|---|
【手順①】アクリルを購入する | ・アクリルが薄いと木枠から外れてしまう場合があるため、ガラスのサイズを測る際は、縦横だけではなく厚さも確認 |
【手順②】戸を外す | ・上に持ち上げて、下から引き抜く ・障子の枠が汚れていたら、紙やすりをかけてキレイにする |
【手順③】ガラスを外す | ・木枠のネジを緩め、ガラスを外す ※木枠にネジがない場合は、上辺などガラスが外れそうな場所を探してみてください |
【手順④】外したガラスを片付ける | ・自治体のルールに沿って破棄する必要がある ※新聞紙にくるみテープでしっかりと固定し、ゴミ袋へ入れることが多い |
【手順⑤】アクリルを取り付ける | ・アクリルを木枠に差し込む |
【手順⑥】戸を戻す | ・最後の瞬間まで気を緩めないようにする |
※戸の種類の違いだけでなく、同じ種類の戸でも、戸やガラスの外し方、アクリルへの交換の仕方は異なりますので、仕様に応じてDIYをする必要があります。
こちらは引き戸のガラスをアクリルに貼り替えた方の動画ですが、作業内容が近いので、イメージを付けるためにご覧になってみてください。
ガラスの外し方は戸によって異なります。動画では1:14~外し方を案内していますので、ご覧になってみてください。
アクリルはガラスに比べ傷つきやすいため、取り付ける際には十分に注意してくださいね。
障子紙が貼ってある雪見障子の場合は、下側の格子の外し方がポイントです。外す際はこちらの動画の3:58~をご覧になってみてください。
ポイントを押さえて、ガラスを割らないよう慎重に取り外してくださいね。
こちらはガラス戸(硝子戸)の動画です。
古くてガラスがスムーズに外せない場合はガラスを割る必要があります。割る際は3:10~をご覧になってみてください。
障子ガラスをDIYでアクリルに交換する道具・費用
こちらは事前に準備する道具です。
DIYに必要な道具 |
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・ドライバー ・軍手 ・新聞紙 ・テープ ・ゴミ袋 ・錐(キリ) ・アクリル用カッター(400円前後) ・アクリル |
代用するアクリル板の費用は、幅45cm×高さ45cm×厚さ2mmの既製品で1,000円~、幅60cm×高さ90cm×厚さ2mmで2,000円~です。
オーダー品は素材や仕上げによって金額が変化します。
アクリル板は大きめのホームセンターでもカットには対応していないところがほとんどです。
ですので、次のポイントに沿ってネットの専門サイトで注文されることをおすすめします。
アクリルを注文する際の6つのポイント |
---|
①サイズ ②厚み ③色 ④表面の加工 ⑤切断面の仕上げ ⑥枚数 |
サイズの採寸の際、縦横のサイズは、はめ込み幅も加える必要があります。
アクリルは透明なプラスチック板のイメージがありますが、色つきや表面に加工がしてあるものなど様々なタイプがあります。
…このように、なかなか大変な作業ですし、mm単位の計測や専門的な知識が必要ですので、交換はプロに依頼することをおすすめします。
障子ガラスのアクリルへの交換を業者に依頼する費用や注意点
アクリルへの交換をガラス修理の専門業者に依頼した場合の費用感は、およそ8,000円~20,000円です。
金額は枚数やサイズ、メーカーによって変わります。
業者に依頼する際の注意点は、悪質な修理業者に騙されないようにすることです。
例えば、電話の見積もりと実際の見積もりが大きく違うのに、特に説明が無い場合は、断ってしまって構いません。
作業前に料金を提示しない修理業者は論外です。
より詳しくはこちらの「悪質業者を見分けるポイント」をご覧になってみてください。
必ず数社から見積りを取り、その中から作業内容や料金の提示が明確な業者を比較検討して選ぶようにしてくださいね。
なお、ガラスお助け本舗では、他店より1円でも安い場合は相談に乗っています。
見積もりだけでも対応していますし、しつこい勧誘はしていませんので、気軽に電話してみてください。
障子ガラスをアクリルではなくガラスに交換する手順と費用
ガラスとアクリルを比較した結果、「アクリルではなく、ガラスへ変更したい」「アクリルからガラスに変更したい」と考えている人は、こちらの情報をご覧になってみてください。
DIYの手順とポイント
手順 | ポイント |
---|---|
【手順①】ガラスを購入する | ・縦横だけではなく厚さも確認 |
【手順②】戸を外す | ・障子の枠が汚れていたら、紙やすりをかけてキレイにする |
【手順③】ガラスを外す | ・木枠のネジを緩め、ガラスを外す ※木枠にネジがない場合は、上辺などガラスが外れそうな場所を探してみてください |
【手順④】外したガラスを片付ける | ・自治体のルールに沿って破棄する必要がある ※新聞紙にくるみテープでしっかりと固定し、ゴミ袋へ入れることが多い |
【手順⑤】購入したガラスを取り付ける | ・割ったり、ケガをしたりしないように、ガラスを慎重に木枠に差し込む |
【手順⑥】戸を戻す | ・最後の瞬間まで気を緩めないようにする |
最大のポイントは、ガラスの購入です。障子ガラスは、サイズや機能、デザインで価格が次のように変わるからです。
ガラスの種類 | 価格 |
---|---|
板ガラス | 5,500円~ |
すりガラス | 7,000円~ |
かすみガラス | 6,200円~ |
ぼかし山水 | 10,000円~ |
デザインガラス | 10,000円~ |
フロストガラス | 15,000円~ |
※こちらの表は、910mm×610㎜(厚さ3mm)のサイズのガラスの価格例です
ホームセンターでは取り扱っていないことがほとんどですので、基本的にはネットでの注文となります。
取り扱いが難しいガラスは慎重に作業を行う必要があるため、DIYで取り付けるのには相応の時間がかかります。
それにケガのリスクは常に付きまといますし、取り外したガラスを処分は面倒ですよね。
プロに依頼をすれば、こうした面倒やリスクは一切ありませんので安心ですよ。
業者に依頼する費用の目安
金額の目安をご案内します。
ガラスの種類 | 費用 |
---|---|
板ガラス | 23,000円~ |
スリガラス | 23,000円~ |
ぼかし山水 | 30,000円~ |
価格はガラスの種類によって大きく異なりますし、業者によっても異なります。
ですので、業者を選ぶ際は1社だけでなく数社と連絡を取り、その中から業者を選ぶと失敗しにくいです。
業者によっては、障子ガラスに対応していなかったり、対応していないガラスメーカーがあったりしますので、対応力のある業者に依頼する必要があります。
ガラスお助け本舗では、障子ガラスに対応していますし、全てのガラスメーカーに対応しています。
障子ガラスをリフォーム・リメイクしたい方へ
障子ガラスのリフォーム・リメイクとは、ガラスの代わりに布や板を取付けたり、木枠にペイントなどを施したりして、おしゃれに変身させることです。
和風の障子をかっこよくしたり、洋風にしたりと工夫次第で様々な雰囲気を楽しむことができます。
おすすめな人とそうでない人は次の通りです。
おすすめな人 | おすすすめではない人 |
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・持ち家の人 ・小さい子供や高齢者、ペットがいない家庭 ・部屋の雰囲気を変えたい人 ・時間的な余裕がある人 |
・賃貸住宅に住んでいる人 ・小さい子供や高齢者、ペットがいる家庭 |
リフォーム・リメイクは、建具屋さんや工房、リフォーム会社などで対応している場合があります。
WEBサイトに施工実績があり、施工後の写真など参考になる情報があるかどうか、確認してみてください。
費用は使用する素材や作業内容によって大きく変わります。
一例としては、アンティークな風合いを出すためのペイントや視界を遮るために新たに板を取り付けた場合、障子1枚あたり50,000円程度の費用がかかります。
障子ガラスをアクリルに交換することについてのまとめ
このページのまとめ |
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・アクリルへの交換はメリット・デメリットがある ・障子ガラスの取り扱いはDIYでは難しい ・依頼する場合は複数の修理業者に見積もりを依頼する |
障子ガラスをアクリルにDIYで交換するのは難しく、相応の時間がかかりますので、業者に依頼することをおすすめします。
「アクリルに代える」「ガラスに代える」「リフォームする」場合は、複数の業者に見積もりを依頼して、ベストなところを選ぶようにしてくださいね。