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すりガラスと曇りガラスはどう違う?交換手順と注意点を解説!

「すりガラスが割れたから、自分で交換したいけどやり方が分からない」
「すりガラス、曇りガラス、フロストガラスなど種類が沢山あり、どれを買えば良いのか分からない」
このようなお悩みはありませんか?

曇りガラスは「不透明なガラスの総称」で、すりガラスは「曇りガラスの一種」です。
他にも、フロストガラスや型ガラスなど、種類が色々とあり、用途も異なります。

この記事では、曇りガラスを間違って購入するようなことをがないよう、曇りガラスの種類とその特性を解説します。

また、DIYが得意な方向けに、曇りガラスを交換する手順や道具、予算も説明しています。

曇りガラスは3種類!特徴とメリット・デメリットをチェック

曇りガラスには、①すりガラス、②フロストガラス、③型ガラスの3種類があります。
簡単な見分け方は、表面の触った感触、水で濡らして透けるかどうか、使っている場所の3点がポイントです。

曇りガラスの種類の見分け方

・表面を触った感触
 ざらざらしている→すりガラス、型ガラス
 つるつるしている→フロストガラス
・水で濡らして透けるかどうか
 透ける→すりガラス
 透けない→フロストガラス、型ガラス
・使用場所
 水で濡れる場所→フロストガラス、型ガラス
 水で濡れない場所→すりガラス

大きな違いは、すりガラスの水に濡れると透けるかどうかという特徴です。
お風呂場や窓ガラスなど、水に濡れる場所にすりガラスを使うと、プライバシーを保つことができないので、気をつけてください。

【種類①】すりガラス

すりガラスとは、透明な板ガラスの片面に金剛砂(こんごうしゃ)と呼ばれる粉を吹き付けた、「サンドブラスト加工」という加工を施した表面に無数の細かい凹凸のあるガラスのことです。

すりガラスの特徴としては、表面がザラザラしていること、水に濡れると透明になることなどがあげられます。

すりガラスのメリット・デメリットは以下の通りです。

すりガラスのメリット

・曇りガラスのなかでもっとも目隠し効果が高い
・光が柔らかく広がる
・和風の部屋の雰囲気に合う

すりガラスのデメリット

・水に濡れると透けて目隠し効果がなくなる
・汚れが落ちにくい

すりガラスの使用場所としては、障子ガラス、明かり窓、間接照明用カバー、家具の扉ガラスなどがあげられます。
光を柔らかく拡散するため、照明周りに使うケースが多く、和風の部屋と相性が良いとされています。

欠点として、水に濡れると透けるため、水回りには適さないことがあげられます。
また、細かい凹凸に汚れが入り込み落ちにくいので、汚れやすいところにも使わない方が良いでしょう。

【種類②】フロストガラス

フロストガラスとは、すりガラスにフッ素コーティングを行うことで、表面を滑らかにしたガラスのことです。
「タペストリーガラス」とも呼ばれ、すりガラス特有の「汚れが落ちにくい」というデメリットを解消したガラスです。

フロストガラスの特徴は、すりガラスの光を柔らかく拡散する効果がありながら、水に濡れても透明度が変わらないというものです。

メリット・デメリットは次の通りです。

フロストガラスのメリット

・汚れが落ちやすい
・光が柔らかく広がる

フロストガラスのデメリット

・すりガラスより高額

使用場所としては、パーテーション、テーブルトップガラス、窓ガラス、建具、ディスプレイの天板など、幅広く利用されています。

フロストガラスは水に濡れても透明度が変わらないため水回りや結露が起こりやすい窓ガラスに使える一方、すりガラスより高額なため、すりガラスから交換するときは、予算の面で無理がないか検討した方が良いでしょう。

【種類③】型ガラス

型ガラスとは、ガラスの成形のときに模様をつけることにより、片面に凹凸、もう片面はツルツルに仕上げたガラスのことで、次の2種類があります。

種類 特徴
梨地ガラス 凹凸が大きく目隠し効果が高い
霞ガラス 凹凸が小さく目隠し効果が弱い

型ガラスの特徴としては、表面に凹凸があり、水に濡れても透明度が変わらないことがあげられます。
すりガラスやフロストガラスと比べて若干透けて見えやすく、人がいるかどうか分かる程度の視認ができるため、浴室などに良く使われます。

使用場所としては、浴室、窓ガラス、玄関ドア、洗面所などがあげられます。

曇りガラス・すりガラスを自分で交換する場合の4つのポイント

曇りガラス・すりガラスを自分で交換する場合の4つのポイント

①ガラスの選び方
②ガラスを交換する手順
③ガラスを交換する費用
④ガラスを交換する際の注意点

【ポイント①】ガラスの選び方

状況 具体例 適した曇りガラス
水に濡れる場所 浴室、窓ガラス、玄関ドア、洗面所 ・フロストガラス
・型ガラス
光を柔らかく拡散させたい 照明周り、障子ガラス ・すりガラス
・フロストガラス

すりガラスは水に濡れると透けるため、水周りや結露が発生する場所、また雨に濡れる場所には適していません

水がかかる浴室や雨が当たる窓ガラスには、フロストガラスもしくは型ガラスを使用しましょう。

光を和らげた照明効果を期待する場合は、すりガラスとフロストガラスが適しています。

【ポイント②】ガラスを交換する手順

手順例をご案内します。

ガラスを交換する7つの手順

① ガラスを採寸する
② ガラスと必要部材を購入する
③ サッシを外す
④ 古いガラスを外す
⑤ 新しいガラスにグレチャンを巻く
⑥ サッシにガラスをはめ込む
⑦ サッシをはめ込む

グレチャンとは「グレイジングチャンネル」の略で、ガラスのまわりに巻くゴムパッキンのことです。

劣化すると窓ガラスが外れる危険があるので、古くなっている場合は一緒に交換してください。

ガラス交換に必要な部材と購入場所は次の通りです。

部材 購入できる場所
ガラス 大型ホームセンター、通販サイト、ガラス専門店
グレチャン 大型ホームセンター、通販サイト、ガラス専門店
プラスドライバー ホームセンター、通販サイト、100均
軍手 ホームセンター、通販サイト、100均
ゴムハンマー ホームセンター、通販サイト、100均
マスキングテープ ホームセンター、通販サイト、100均
カッターナイフ ホームセンター、通販サイト、100均
ハサミ ホームセンター、通販サイト、100均

【ポイント③】ガラスを交換する費用

曇りガラスの種類別の値段と必要な道具の値段は次の通りです。

・種類別の曇りガラスの値段(サイズ200✕300mmの場合)

種類 1枚あたりの値段
すりガラス(厚さ3mm) 1,400円~1,800円
フロストガラス(5mm) 3,000円~3,500円
型ガラス(厚さ4mm) 1,000円~1,200円

値段は目安で、厚みやサイズによって変わります。

 

・ガラス交換に必要な道具の値段

部材 値段
グレチャン(3mm用20M巻) 1,500円~2,200円
プラスドライバー 100円~
軍手 100円~
ゴムハンマー 300円~(2025年6月現在100円ショップで100円で購入できる店舗を確認できませんでした)
マスキングテープ 100円~
カッターナイフ 100円~
ハサミ 100円~

【ポイント④】ガラスを交換する際の注意点

ガラスを交換する際の注意点

① 採寸が難しく失敗のリスクがある
② ケガをするリスクがある
③ 慣れていないと時間がかかる
④ 仕上がりが汚くなる

ガラスのサイズを間違えて購入すると再度注文しなければなりません。
また、ガラスは端を触るだけで手を切る場合があり、作業に失敗して割れることも念頭に置きましょう。
慣れていないと思いのほか時間がかかり、仕上がりも少し汚くなることも想定されるため、DIYが得意な方に限り挑戦することをおすすめします。

ここまで記事を読んでいただき、「難しそう」「自信が無い」という方は、無理せず専門業者に相談してください。

ガラスの専門業者は、自分で行う場合より10,000円から20,000円程度高くはなりますが、失敗やケガもなく、早くキレイに仕上げてくれます。

曇りガラス・すりガラスの交換業者を選ぶ6つのポイント

ガラスが割れた場合は、放置すると危険なため、速やかに業者に連絡しましょう。

ガラスの交換業者は、次のポイントで選ぶと良いです。

失敗しない業者選び「6つのポイント」

① 曇りガラスに対応しているか
② 作業前に見積りを提示してくれるか
③ 見積りに内訳は書かれているか
④ 施工実績は豊富か
⑤ 対応は迅速かつ柔軟か
⑥ アフターサービスはあるか

また、勝手に作業を始めて、高額な請求をする悪徳業者もいるため、次のような特徴がないか注意して見極めましょう。

悪徳業者の特徴

・作業前に見積りを提示しない
・見積りに内訳がなく、一括表示されている
・後から断り無く追加料金を請求してくる

すりガラスと曇りガラスの違いのまとめ

このページのまとめ

・すりガラスは曇りガラスの一種
・曇りガラスは3種類ある
・水回りはフロストガラスか型ガラスを使う
・障子ガラスなど柔らかい照明効果を狙いたい場合はすりガラスかフロストガラス
・フロストガラスは少し高い

曇りガラスの種類とDIYで交換する手順や注意点を解説しました。

曇りガラスの交換はDIYでもできますが、自信がない場合は早く確実な専門業者に依頼することをおすすめします。

また、ガラスが割れてしまっている状態の場合、放置せずに速やかにガラスの専門業者に相談しましょう。

  • この記事を書いた人

ガラスお助け本舗編集部

ガラスお助け本舗編集部は、
生活トラブルにおけるガラスの情報を発信する専門チームです。

「ガラスのトラブルを解決したい」という強い思いのもと、
現場で得た知識や経験を活かし、
ガラスの専門家から寄せられた意見も参考にしながら、
読者の皆様にとって本当に役立つコンテンツを目指します。

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