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【完全ガイド】窓ガラスを自分で交換する方法!DIYのリスクや手順

「窓ガラスが割れたけど、自分で交換できるかな?」
「窓ガラスの交換をDIYする場合のポイントって何?」

と考えていませんか?

自分で窓ガラスを交換する機会はなかなかないので、イメージが沸かないことも多いはずです。

DIYでも交換することはできますが、リスクや押さえておきたいポイントがあります。

このページでは、窓ガラスを自分で交換するために必要な情報を分かりやすくご案内していきます。

【要チェック】窓ガラスを自分で交換・修理をする3つのリスク!

窓ガラスをDIYで交換する3つのリスク

①手間暇がかかる
②ケガをする可能性が高い
③ガラス選びを間違う

窓ガラスを自分で交換することは、基本的にはおすすめできません。

【リスク①】手間暇がかかる

窓ガラスを自分で交換するリスクの1つ目は手間暇がかかることです。

交換方法を理解し、交換する窓ガラスのサイズや厚さを測り、同じ窓ガラスを探して購入するだけでも相当の時間がかかります。

加えて、実際の交換作業は、安全面に配慮しながら手順なども間違えないように進める必要があります。

ガラス交換をする機会は少ないので、身近な経験者の方に聞くのも難しいでしょう。

【リスク②】ケガをする可能性が高い

窓ガラスを自分で交換するリスクの2つ目はケガをする可能性が高いことです。

ガラスは重量があり、デリケートな素材なため、一歩間違えるとケガをしてしまう危険が伴います。

次の2つは窓ガラスの交換を自分でする場合に、よくある「ケガをするパターン」です。

窓ガラスの交換でケガする2つのパターン

1.窓ガラスを落として割った破片でケガをする
2.高い所の窓ガラスを交換する際に転倒する

【リスク③】ガラス選びを間違いやすい

窓ガラスを自分で交換するリスクの3つ目はガラス選びを間違いやすいことです。

窓ガラスは、本来はその場所に適した種類のガラスが使われていますが、自分で交換しようとすると種類を間違えてしまうことがあります。

例えば、外部からの衝撃が加わりやすい位置にある窓に強度が低いガラスを選んでしまうというのがよくあるケースです。

また、「この機会に、よりよいガラスにしよう」と、複層ガラスや防犯ガラス、防音ガラスなどへの交換を検討される方もいますが、高性能のガラスの場合は窓枠(サッシ)のリフォーム工事が必要なケースがあります。

把握する情報量が多くなり、正しい判断ができずに間違ったガラスを購入してしまうことが想定されます。

窓ガラスの種類を把握してから対応をしましょう。

窓ガラスの交換・修理を自分でするための6つのポイント

窓ガラスの交換・修理を自分でするため6つのポイント

①窓ガラスの型番をチェックする
②窓ガラスのサイズの測り方
③窓ガラスの購入方法
④窓ガラスの種類
⑤必要な工具と価格
⑥トータルの費用感

窓ガラスを自分で交換するなら、少なくとも6つのポイントは理解しておく必要があります。

①窓ガラスの型番をチェックする

窓ガラスの型番でガラスの種類やサイズが分かるようになっています。

例えば大手のYKK APの複層ガラスには、次のような情報が、室内側の窓の右下に記載されているので確認してみましょう。

①にはP3が2つありますが、これは「厚みは3㎜のフロートガラスが2枚ある」という意味です。

②にある数字は、「ガラスのサイズは縦1234㎜ x 横1234㎜」ということを意味しています。

 

こちらは、三協アルミの室内側の窓の右上に記載されている情報です。

ガラスのサイズの他、製造年月日、型番、シリーズ名などが分かります。

 

こちらはLIXILの窓の室内側の右上(もしくは左上)に記載されている情報です。

①はシリーズ名、②は品番、③は製造番号です。

こうした情報を元に、交換する窓ガラスの種類やサイズなどを確認します。

②窓ガラスのサイズの測り方

窓ガラスのサイズの測り方は次の通りです。

窓ガラスのサイズを測る手順

①サッシの縦横の内寸を測る
②縦横の内寸にそれぞれ12mm(6mm×2)足す
③サッシを分解して厚みを測る

それぞれ12mmを足す理由は、窓のガラスはゴムパッキンとサッシ部分に6mmずつ埋まっており、見えている大きさと本当の大きさが異なるためです。

同じ種類の窓ガラスでも、メーカーによってサイズなどが異なる可能性があります。

ビルや公団住宅に用いられている特殊な窓ガラスでなければ、この方法で正しいサイズを測ることができます。

③窓ガラスの購入方法

窓ガラスを購入するには、基本的にはネット通販を利用してください。

ホームセンターは窓のリフォーム相談には対応していますが、交換用の窓ガラスは取り扱っていません。

交換用の窓ガラス購入は間違いやすいので、業者とメールや電話でやり取りができるサイトを利用してください。

④窓ガラスの種類

窓ガラスの種類 特徴、機能
透明(フロート)ガラス スタンダードな透明のガラス。採光性や可視性が高く、価格が比較的安い
くもり(すり)ガラス 表面を加工してくもらせたガラス。視線を遮ることができるが、水に濡れると乾くまで透ける
網入りガラス 中に格子状のワイヤーが入ったガラス。火災時の熱に一定時間耐えられるため延焼を防ぐことができ、熱によって割れても飛散しづらい
FIX窓ガラス(嵌め殺し窓) 開閉できないように固定された窓。採光性が高く、開放感があり、スタイリッシュ
複層ガラス(ペアガラス) 2枚の窓ガラスの間に空気やガスの層を挟むことで、外気の影響を受けづらいガラス。現在は主流のガラス
防犯ガラス 2枚のガラスの間に樹脂シートを挟むことで、割れても飛散しづらく、穴が開きづらいガラス。侵入されるリスクを低減できる
防音ガラス 2枚のガラスの間に中間層を挟んで防音効果を高めたガラス

ひとことで窓ガラスといっても、様々な種類があります。

種類ごとの特徴や窓のサッシとの組み合わせなど、一定の専門的な知識が必要です。

自分で交換する際は、しっかりとリサーチをして最適なガラスを選ぶようにしてください。

⑤必要な工具と価格

道具・工具名 価格 役割
手袋や軍手(滑り止め付き)
100円~
安全に交換作業を行い、新しい窓ガラスが汚れるのを防ぐ
プラスドライバー(電動ドライバー)
100円~(1,000円~)
サッシを分解・固定する
ゴムハンマー
100円~
窓ガラスの取り外しやサッシの分解に力が必要な際に使用する
段ボールや厚手の毛布
無料~
窓ガラスやサッシ、網戸を床に置くときに下に敷く
ゴムパッキン(グレチャンやゴムビート)
1,000円~
窓ガラスとサッシの間に挟んであるゴムパッキン
ニッパーやペンチ
100円~
ゴムパッキンを切断する際に使用する
メジャー
100円~
窓ガラスやサッシの寸法・厚さを測る際に使用する

合計1,500円~で工具は揃い、ほんどのものは100均ショップでも購入できます。

100均ショップにない場合は、ホームセンターやネットショップにて取り扱っているので、作業前にそろえておいてください。

⑥トータルの費用感

窓ガラス交換・修理を自分でする場合、ガラスの費用は次の通りです。

・窓ガラスの料金表

ガラスの種類 サイズ(90㎝x90cm)
通常のガラス(フロートガラス) 10,000円~
網入り型板ガラス 23,000円~
ペアガラス 15,000円~
Low-Eペアガラス 25,000円~
トリプルガラス 50,000円~
FIX窓(単版ガラス)
(500mm×600mm)
14,000円~
防音ガラス(マイミュート/AGC) 3.5万円~
防犯ガラス(セキュオ30/日本板硝子) 15,800円~

ガラス代に工具の費用が1,500円~かかります。

通常のガラス(フロートガラス)の場合、窓ガラスが10,000円~、工具が1,500円~ですので、トータルは12,500円~です

網入りガラスの場合は、23,000円~+1,500円~で、トータルは24,500円~となります

窓ガラスの交換・修理を自分でする4つの手順

ガラスと工具がある状態、交換するまでの流れは次の通りです。

窓ガラスの交換・修理を自分でする4つの手順

【手順①】ガラスと工具を準備する
【手順②】窓枠レールからサッシとガラスを取り外す
【手順③】サッシに新しい窓ガラスを取り付ける
【手順④】窓枠レールに取り付けて完成

それぞれご案内していきます。

【手順①】ガラスと工具を準備する

窓ガラスを自分で購入する場合は、サイズを計測した上で、メールや電話で細かいやり取りができるネット通販サイトをおすすめします。

必要な工具をそろえると1,500円~程度です。

【手順②】窓枠レールからサッシとガラスを取り外す

サッシと窓ガラスを取り外す手順は下記の通りです。

サッシと窓ガラスを取り外す手順

1.置き場所を作る
2.窓枠レールからサッシを取り外す
3.サッシを分解して古い窓ガラスを取り外す

サッシは外側(室外側)から順番に外していきますが、網戸がある場合は先に網戸を外しておきます。

網戸の他に外れ止めストッパーがある場合は、プラスドライバーを使って緩めておいてください。

まず外側のサッシを上に持ち上げて隙間を作り、そのまま手前に斜めに引くことで取り外すことができます。

窓枠レールから外したサッシを分解して、窓ガラスを取り外しましょう。

サッシの縦枠の対角線上2ヵ所に、ネジが2つずつ並んで取り付けられているため、サッシ上部の下側のネジ、下部の上側のネジを、プラスドライバーを使って取り外してください。

【注意】サッシ「上部の上ネジ」と「下部の下ネジ」は触らない

サッシ「上部の上ネジ」と「下部の下ネジ」は、サッシに付いている戸車の位置を調整するためのもので、取り外す必要は無い。

サッシ上部の下側のネジ、下部の上側のネジを取り外すこと。

サッシを分解し、古い窓ガラスを取り外せたら、併せてゴムパッキンも外しておきます。

グレチャンとビートの違い

どちらも窓ガラスを枠(サッシ)に固定するために使いますが、次のように使い方が異なる。

・グレチャン(グレイジングチャンネル)
1.窓ガラスの周りにグレチャンを巻き付ける
→2.サッシに差し込む

・ビート(グレイジングビート)
1.ガラスをサッシに仮入れする
→2.サッシの隙間からビートを押し込むように取り付ける

【手順③】サッシに新しい窓ガラスを取り付ける

サッシに新しい窓ガラスを取り付ける手順

1.窓ガラスの縁にゴムパッキンを装着
2.ゴムパッキンを付けた窓ガラスにサッシをはめる

それぞれご案内していきます。

1.窓ガラスの縁にゴムパッキンを装着

まずは新しい窓ガラスの縁にゴムパッキンを装着します。

外れにくくするため、ゴムパッキンの端が窓ガラスの中央にくるようにしてください。

窓ガラスの角部分はゴムパッキンにペンチなどで切り込みを入れると、ぴったりと取り付けることができます。

切り込みを入れる際には、ゴムパッキンを完全に切断してしまわないよう注意してください。

2.ゴムパッキンを付けた窓ガラスにサッシをはめる

次に、ゴムパッキンを付けた窓ガラスにサッシをはめます。

サッシの下の枠→左右の枠→上の枠の順にはめ込み、サッシを分解する際に取り外したネジを元の位置に締め直しましょう。

終わったら、窓ガラスがぐらつくことなくサッシにしっかりと固定されているか確認します。

【手順④】窓枠レールに取り付けて完成

最後に、窓枠レールにサッシを戻し、窓ガラスが傷つかないよう、取り外したときと逆の手順で慎重に窓枠レールに差し込みます。

網戸があれば、網戸も戻してください。

これで窓ガラスの交換作業は終了です。

「ガラス交換・修理は自分では無理…」な方に業者の料金相場や選び方などを解説!

ここからは、プロに窓ガラスの交換を依頼した場合の費用、プロに依頼するメリット、プロの選び方をご案内していきます。

【DIY vs プロ】窓ガラスの交換費用を比較

ガラス交換をDIYした場合とプロに依頼した場合の料金は次の通りです。

ガラスの種類
(サイズは90㎝x90cm)
DIYの費用 プロの費用
通常のガラス(フロートガラス) 11,500円~ 21,000円~
網入り型板ガラス 24,500円~ 40,000円~
ペアガラス 16,500円~ 26,000円~
Low-Eペアガラス 26,500円~ 36,000円~
トリプルガラス 51,500円~ 61,000円~
FIX窓(単版ガラス)
(500mm×600mm)
15,500円~ 25,000円~
防音ガラス(マイミュート/AGC) 36,500円~ 60,000円~
防犯ガラス(セキュオ30/日本板硝子) 17,300円~ 42,000円~

DIYで自分で交換した場合の費用には、ガラス代と工具代(1,500円~も含む)が含まれています。

プロに依頼するメリット

金額面以外で、プロに依頼するメリットは次の通りです。

プロに依頼するメリット

・安全に窓ガラスの交換ができる
・相談に乗ってもらえる
・古い窓ガラスの処理まで行なってくれる

最大のメリットは、安全に窓ガラスを交換できることです。

自分で交換した場合によくある失敗や後悔は次のようなものがあります。

自分でガラス交換して後悔するポイント

「サイズを測って購入した新しい窓ガラスを割ってしまった…」
「古い窓ガラスでケガしてしまった」
「窓ガラスをはめ込むのにとても時間がかかった」
「なんか雑な仕上がりになった」

プロならこうした失敗や後悔はなく、安全かつスピーディーに窓ガラスの交換をしてくれます。

ガラス交換をプロに依頼する場合の業者の選び方

業者の選び方

・実績が豊富
・支払い方法が豊富
・対応がスピーディ
・見積もり費用は無料(キャンセル料もかからない)
・アフターフォローサービスがある

ごくまれに悪質な業者がいますので、プロに依頼する場合は上記のポイントで選ぶようにしてください。

この選び方を全て満たしているところは少ないですが、丁寧に探すことで見つけられます。

ガラス交換・修理を自分でする場合のまとめ

ガラス交換・修理を自分でする場合まとめ

・ガラス交換は自分ですることができる
・リスクや押さえておくべきポイント、手順を理解する
・プロに依頼することも検討する

ガラス交換を自分でする場合は、リスクや知っておくべきポイント、具体的な手順を理解してから取り組んでください。

自己責任ですので、不器用な方や割ってしまうかもと不安な方は、プロへの依頼を検討しましょう。

DIYとプロに依頼した場合、金額的な差はご案内した通りです。

  • この記事を書いた人

ガラスお助け本舗編集部

ガラスお助け本舗編集部は、
生活トラブルにおけるガラスの情報を発信する専門チームです。

「ガラスのトラブルを解決したい」という強い思いのもと、
現場で得た知識や経験を活かし、
ガラスの専門家から寄せられた意見も参考にしながら、
読者の皆様にとって本当に役立つコンテンツを目指します。

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