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強化ガラスも割れることがある!?原因や応急処置の方法を徹底解説

割れたガラス

強化ガラスは通常のガラスよりも耐久性に優れているため、さまざまな場所で利用されています。

しかし、耐久性の高い強化ガラスでも、一切割れないわけではありません。

この記事では、強化ガラスが割れる原因と、割れてしまったときの処理方法について詳しく解説していきます。

強化ガラスの導入を検討している方や、強化ガラスを利用中の方はぜひ参考にしてください。

強化ガラスの特徴と一般的なガラスとの違い

白枠の窓

名前に「強化」と入っている強化ガラスですが、一般的なガラスと比べて具体的にどのような部分が強化されているのでしょうか。

まずは、強化ガラスと一般的なガラスの違いを知っておきましょう。

強化ガラスとは?

強化ガラスは、一般的なガラスを製造する最終段階で熱処理を行なって作られます。

強化ガラスの制作工程は?

①通常の板ガラスを、ガラスが軟らかくなる温度(650度~700度)まで加熱する
②常温の空気を吹きつけて冷ます
③空気での急冷によりガラスの表面が先に冷え、内部はゆっくりと冷える
④ガラス表面と内部に異なる性質を持った層ができる

ガラス表面にできる層を圧縮応力層、ガラス内部にできる層を引張応力層と呼び、この層が相互にバランスをとることで、強度を生み出しています。

また、強化ガラスの外見は透明で、見た目だけでは一般的なガラスと見分けがつきません。

網入りガラスなどと違い、見た目を変えずに強度を高められるのは、強化ガラスのメリットの一つといえるでしょう。

強化ガラスはその外見や強度などから、学校やビルなど人の出入りが多いところなど、安全性が求められる場所でよく使用されています。

スマートフォン画面など、使用頻度の高いものにも使われているため、強化ガラスは生活に欠かせないものといってよいでしょう。

強化ガラスの特徴

強化ガラスの強度は一般的なガラス(フロートガラス)の3~5倍ともいわれており、その強度を活かして、人がよく触れるものなどに利用されています。

また、強化ガラスは割れたときの破片が鋭くならないため、手で触れてもケガをすることは稀です。

割れづらいだけでなく、割れてもケガをしにくいという点から、強化ガラスは安全ガラスとも呼ばれています。

強化ガラスには面にかかる圧力には強い一方で、一点にかかる強い力には弱いという性質もあります。

一般的なガラスとの違い

強化ガラスと一般的なガラスは見た目がほとんど変わりませんが、耐久性・耐熱性は大きく異なります。

強化ガラスの耐久性は一般的なガラスの3~5倍あり、耐熱性に優れています。

一般的なガラスの耐熱性は約110度ですが、強化ガラスは約150~200度までの熱に耐えられます。

耐熱性が高い強化ガラスは、熱湯や油などにさらされるキッチン周りでの使用にも有効です。

強化ガラスも割れることがある

一般的なガラスより高い耐久性を持つ強化ガラスでも、割れてしまうこともあります。

ここからは、強化ガラスが割れる原因や割れ方の特徴について解説するので、参考にしてください。

強化ガラスが割れてしまう原因

強化ガラスが割れる原因は、外部からの衝撃によるものと、ガラス内部の異物によるものがあります。

・外部からの衝撃

強化ガラスは基本的に衝撃に強い作りになっていますが、一点に集中的にかかる強い力にはもろく、小さな傷にも耐えられません。

そのため、傷やヒビがガラス内部の引張応力層まで到達すると、ガラス全体が粉々に砕けてしまうのです。

特に小口(ガラスの端の部分)は衝撃が伝わりやすく、そこへ衝撃が加わると簡単に割れてしまいます。

強化ガラスはどのような力にも強いというイメージを持たれがちですが、思いがけず割れてしまうこともあるため注意しましょう。

強化ガラスを使用する際は、傷などがつかないようにするなど、取り扱いに気をつけてください。

・ガラス内部の異物

ガラス内部の異物が膨張し、ガラスが自然破損してしまうこともあります。

残念ながら、ガラスの製造工程で異物が混入する可能性はゼロではなく、ガラスの管理方法によっては内部に不純物が混入することもあるのです。

強化ガラスの割れ方とは

強化ガラスの割れ方は特徴的で、一般的なガラスが鋭利な刃物のような破片になるのに対し、強化ガラスは細かい粒状の破片になります。

強化ガラスの耐久性は、ガラス表面と内部の層がバランスをとることで生み出されていますが、ひびがガラス内部の引張応力層まで到達するとバランスが崩れてガラス全体が粉々になってしまうのです。

ただし、強化ガラスの破片は一般的なガラスの破片ほど鋭利にはならないことが多いため、強化ガラスの破片は触れてもケガをするリスクが少なくなっています。

また、強化ガラスには割れた際に破片が周囲に飛び散りにくいため、安全性も比較的高くなっています。

強化ガラスが割れた場合どうすればいい?

軍手をはめている人

強化ガラスが割れてしまった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。

ここでは、強化ガラスが割れた際の応急処置方法を解説し、おすすめのガラス修理業者を紹介します。

割れた強化ガラスの応急処置方法

強化ガラスが割れてしまった場合、まずは子どもやペットをほかの部屋へ避難させましょう。

非常に小さなガラスの破片が落ちていたり、部屋の思わぬところまで破片が散っていたりするため、別の部屋への避難が最適です。

処理に必要なものは、靴や軍手、新聞紙、ダンボール、ホウキ、粘着テープなどで、靴と軍手はケガ防止のために必ず用意しておきましょう。

破片の処理は大きいものから行ない、新聞紙で破片を包み、ダンボール箱に入れて処理します。

小さい破片はホウキや粘着テープを利用するとよくとれるのでおすすめです。

また、ガラスの処理に掃除機を使用する人もいますが、掃除機本体が傷ついてしまう可能性があるため、あまりおすすめできません。

すべての破片を処理し終えたら、応急処置として割れてしまった部分にダンボールをあて、ガムテープで固定しておきます。

以上が応急処置の流れです。安全を確保して適切に処理しましょう。

専門の業者に強化ガラス交換を依頼する

ガラスの応急処置が済んだら、ガラス専門の業者に強化ガラスの交換を依頼しましょう。

優良な専門業者かどうかを見分けるためのポイントは以下の通りです。

優良な専門業者かどうかを見分けるポイント

・受付体制がしっかりしている
・見積もりや料金体系が明確化されている
・ホームページなどで情報発信をしている

特に見積もりや料金体系は事前にしっかり確認しておかないと、後で思わぬ請求に驚いてしまうことがあります。

まとめ

強化ガラスには、一般的なガラスより強度と耐熱性が高く、割れても破片が鋭利にならないといった特徴があります。

ガラスの破片は目に見えないほど小さい場合もあるため、十分に安全対策をとって処分するようにしてください。

強化ガラスが割れてしまい、ガラスの修理・交換が必要になった場合は、優良な専門業者に相談してみるのが良いです。

  • この記事を書いた人

ガラスお助け本舗編集部

ガラスお助け本舗編集部は、
生活トラブルにおけるガラスの情報を発信する専門チームです。

「ガラスのトラブルを解決したい」という強い思いのもと、
現場で得た知識や経験を活かし、
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